宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:15)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/14 --- ---
10/13 --- ---
10/12 --- ---

黒点 10/13 (NOAA)
磁場 フレア
1005 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:03 439 -1.1
-2 h 452 -0.2
-4 h 487 -0.3
-6 h 483 -0.7
-8 h 493 +1.2
-10 h 501 +0.4
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:29 - -7/ 4
-2 h -15 -11/ 10
-4 h -15 -1/ 2
-6 h -16 0/ 7
-8 h -15 -5/ 4
-10 h -14 -2/ 6
-12 h -18 -9/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
10/14 0.6 2x10^4
10/13 0.6 1x10^4
10/12 0.6 2x10^3
10/11 0.7 5x10^3
10/10 0.6 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/ 9 09:02 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏は非常に静穏です。
2008/10/10 08:48 小さな黒点群が出現しています。太陽風はとても速度が遅く、穏やかです。
2008/10/11 08:47 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/10/12 12:59 高速太陽風がやって来ました。磁気圏活動が活発になり、小規模の磁気嵐になっています。
2008/10/13 08:48 530km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的な状態です。
最新のニュース

2008/10/14 09:15 更新
太陽風の速度は低下を始め、高速風は終わりつつあります。磁気圏も静穏になってきました。

担当 篠原

太陽風の速度が下がり始めました。
昨日、530km/秒だった太陽風の速度は、
ゆっくりと低下して、現在は450km/秒になっています。
やや高速という速度で、地球はこのまま高速風領域を抜け出すでしょう。

高速太陽風は、今回も2日間程続きました。
27日周期の図で、前周期の様子と比較すると、
最高速度はやや下がったものの、高速状態が安定して続く様になりました。
また、最初に磁場強度が大きく強まって、
活発な磁気圏活動を起こすという点は、今回も共通していました。


そのオーロラ活動ですが、今回の高速風の始まりに見られたオーロラを、
アラスカのライブカメラの映像で紹介します。
1枚目に掲載している動画は、11日17〜18時半(世界時11日8〜9時半)のオーロラです。
27日周期の図で、沖縄の磁場データが大きく変化を始めた、最初の部分に相当します。
アラスカでは、夜もすっかり長くなり、本格的なオーロラ観望の季節になっています。

現在の磁気圏は、太陽風の速度が下がるとともに、活動は弱まっています。
AE指数の図では、前半は700nTほどの中規模活動が続いていますが、
後半は、変化が見えなくなっています。
この切り替わり方はやや極端ですが、今後、穏やかになることは間違いないでしょう。


高速風領域を抜け出すと、これから長い静穏期間が始まります。
掲載している27日周期の図では、次の擾乱はまだ見えていません。
次の高速風は、2週間ほど先の10月27日ころになるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、10,000のレベルを保っています。
磁気圏が静穏になると、減少はとてもゆっくりっです。
これから数日間ほど、警戒状態が続くでしょう。

太陽では、1005黒点群が見えています。
SOHO EIT195では、注目していた太陽の東端の明るい領域が上がって来ましたが、
やや磁場が強まっている程度で、今のところ黒点にはなっていない様です。



アラスカのオーロラライブカメラで撮影された、11日17〜18時半(現地11日0時〜2日1時半、世界時11日8〜9時半)のオーロラ。
(c) NICT/SALMON


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。14日9時(世界時14日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。