宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/17 --- ---
10/16 --- ---
10/15 --- ---

黒点 10/16 (NOAA)
磁場 フレア
1005 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 310 +0.9
-2 h 310 -0.5
-4 h 314 -1.4
-6 h 315 -0.8
-8 h 321 -0.7
-10 h 322 -1.4
-12 h 325 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 -5/ 2
-2 h -14 -5/ 7
-4 h -14 1/ 4
-6 h -15 -4/ 3
-8 h -15 -7/ 3
-10 h -16 -8/ 4
-12 h -15 -14/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
10/17 0.5 8x10^3
10/16 0.6 1x10^4
10/15 0.6 2x10^4
10/14 0.6 2x10^4
10/13 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/12 12:59 高速太陽風がやって来ました。磁気圏活動が活発になり、小規模の磁気嵐になっています。
2008/10/13 08:48 530km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的な状態です。
2008/10/14 09:15 太陽風の速度は低下を始め、高速風は終わりつつあります。磁気圏も静穏になってきました。
2008/10/15 09:20 太陽風は、低速状態になりました。太陽風磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。
2008/10/16 08:53 やや低速の太陽風が続いています。磁気圏では、小規模の活動が続きました。
最新のニュース

2008/10/17 08:54 更新
1006黒点群が南半球に出現しました。第24期の黒点です。太陽風は一段と低速になっています。

担当 篠原

太陽の南西の端(右下隅)に、新しい黒点群が出現しました。
昨日、磁場の強まりがあると指摘した場所です。

ものすごく小さいので、目を凝らさないと分かりません。
可視光写真(1枚め)を見ると、南西の端(右下隅)に白斑があります。
その左右に、とても小さな点が2つ見えます。
それが1006黒点群です。

この黒点群は、新しい活動周期、24期の磁場分布を持っています。
磁場写真(2枚め)を見てください。
1006群の磁場の並びは、[黒 白]です。
南半球の24期の黒点は、5月以来の2つめかもしれません。

一方、太陽の中心のやや南(下)に、また別の磁場の強まりが見えています。
こちらは[白 黒]で、23期の性質です。
この間に境目があるのでしょう。

北半球に見える磁場の強まりは、[白 黒]です。
これは、北半球の24期の性質です。
南半球の1006群とは逆に向いています。
右の強まりは、1005黒点群があった場所ですが、
今日の写真では、黒点は見えなくなっている様です。


太陽風は、速度が300km/秒へ下がり、かなり低速の風に変わっています。
磁場強度も2nTへ弱まっています。
前周期と同様に、これからとても穏やかな太陽風が続く様です。

太陽風磁場の南北成分は、南寄りに推移しています。
その影響で、磁気圏では小さな活動が続いています。
AE指数は、100〜200nTほどの小さな変化が、ずっと続いています。

現在は、太陽風の速度、磁場ともに一段と弱まったので、
磁気圏は静かになるのではないでしょうか。


穏やかな太陽風は、まだ10日間ほど続きます。
掲載している27日周期の図では、次の乱れはまだ見えていません。


放射線帯高エネルギー電子は、ゆっくりとレベルを下げています。
10,000は割っていますが、まだ、やや高めの状態です。



SOHOによる太陽の可視光写真。1006黒点群がかすかに見えています。17日2時半(世界時16日17時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。1006群は24期型の磁場分布です。17日6時(世界時16日21時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。17日7時(世界時16日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。