宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/17 --- ---
1/16 --- ---
1/15 --- ---

黒点  1/17 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 612 -0.8
-2 h 637 +0.3
-4 h 641 -0.9
-6 h 652 -1.2
-8 h 673 -0.7
-10 h 683 +0.5
-12 h 677 -0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -17 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -16 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
1/17 0.6 1x10^4
1/16 0.7 6x10^3
1/15 0.7 4x10^3
1/14 0.7 8x10^2
1/13 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/12 13:55 太陽風は通常の状態で安定しています。明日くらいから高速風が始まります。
2008/ 1/13 10:33 早くも太陽風の速度が上昇し、高速風となりました。活発なオーロラも発生しています。
2008/ 1/14 11:06 550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラも活動的です。
2008/ 1/15 10:03 太陽風の速度は700km/秒に達し、激しいオーロラも見られています。
2008/ 1/16 10:19 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2008/ 1/17 10:06 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は次第に弱まっています。

担当 篠原

1月4日に現れた新しい太陽周期の黒点について、SOHOの写真をまとめました。
どうぞご覧下さい。
Happy New Solar Cycle !!


昨日のニュース以降も、太陽風の速度は600〜700km/秒を保っていました。
コロナホール起源の高速風としては、高い速度が続いています。
昨日、一旦600km/秒近くにまで下がりましたが、
盛り返して700km/秒近くまで上がるなど、なかなかがんばっています。
今朝に入って再び下がり、現在は、600km/秒近くに落ちています。

27日周期の図を参考にすると、明後日くらいまでは高めの速度が続きそうで、
まだまだ簡単には低下しないのではないかと思われます。
今日の太陽風の変化にも注目したいところです。


磁気圏のオーロラ活動は、だんだん規模が小さくなっています。
AE指数のグラフでは、500nTの活動が一度だけになり、
その他は300nTくらいの小規模変動ばかりです。
それでも、連続的に発生していますから、
北極のオーロラは、なかなかにぎやかだったのではないでしょうか。

高速太陽風はもうしばらく続くと思いますが、
終盤に近づくにつれて、磁場強度が弱まって行きます。
すると、磁場の南向き成分も弱まるので、磁気圏の活動は一段と小さくなります。
オーロラ観望としては、これから日を追うごとに期待度が下がります。

そして、20日くらいに太陽風は通常の状態にもどり、
2週間にわたる、長い静穏な期間が始まります。


放射線帯の高エネルギー電子は、ちょうど10,000に達したところです。
警戒レベルには達しましたが、この後、大きく増加することはないでしょう。

太陽は無黒点で、静穏です。
新しい周期は始まりましたが、黒点が増えるのはまだ先のことの様です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。