宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:33)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/13 --- ---
1/12 --- ---
1/11 --- ---

黒点  1/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:25 508 +3.0
-2 h 563 -3.5
-4 h 498 +1.0
-6 h 475 -0.8
-8 h 450 -0.3
-10 h 447 -7.6
-12 h 432 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -23 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -20 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -27 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
1/13 0.5 1x10^4
1/12 0.6 2x10^4
1/11 0.8 2x10^4
1/10 0.5 3x10^4
1/ 9 0.5 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/ 8 10:18 600km/秒台の高速太陽風が続いています。今後は下がる傾向です。放射線帯が強まっています。
2008/ 1/ 9 10:05 600km/秒の高速太陽風は、依然続いています。オーロラも活動的です。
2008/ 1/10 13:06 高速太陽風は終わりに近づいています(500km/秒)。一旦穏やかになって、また高速風がやって来ます。
2008/ 1/11 10:18 太陽風は通常の状態に戻り、磁気圏も穏やかです。大きなコロナホールが見えています。
2008/ 1/12 13:55 太陽風は通常の状態で安定しています。明日くらいから高速風が始まります。
最新のニュース

2008/ 1/13 10:33 更新
早くも太陽風の速度が上昇し、高速風となりました。活発なオーロラも発生しています。

担当 篠原

昨夜のうちに、高速の太陽風がやって来ました。
今回は前周期より遅れるかもしれないと書きましたが、逆に、半日ほど早まりました。

太陽風に変化が現れたのは、昨夜、12日21時(世界時12日12時)頃です。
磁場強度(ACEの白線)が、4nTから8nTに強まりました。
それほど大きな変化ではありません。
そして、現在まで7nT前後にやや強まった状態が続いています。

太陽風の速度(赤線)の方は、磁場強度が強まった頃からじわじわと上昇を始め、
13日6時(世界時12日21時)に500km/秒を超えました。
現在は500km/秒台を上下しています。

前周期の変化と比べると、磁場強度、速度ともに変化の幅がまだ小さく、
本格的な高速風はこれからではないかと思われます。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ても、
コロナホールの濃い部分は、やっと地球への影響開始位置に達するところです。


磁場強度が大きくなり、
南向きに強まる(ACEの赤線がマイナスに変化する)ことが見られるようになりました。
その影響で、活発なオーロラ活動が発生しています。

AE指数では、1000nTに達する大きな変動が記録されています。
ACEの太陽風に戻ると、図のまん中あたりで、
-8nTの南向き磁場(赤線)が2時間半ほど続いています。
この変化が地球に激しいオーロラを起こしたのです。

高速太陽風は、これから1週間にわたって続くと予想されます。
この間、活発なオーロラ活動も期待されます。
高速風領域の前半でより活発なオーロラが見られるので、
これからしばらく、アラスカのライブカメラにも注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の乱れに伴って大きく数を減らしています。
明日以降、再び上昇すると思われますので、引き続き変化に注目してください。

太陽は無黒点で、とても穏やかです。





SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。