宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/23 11:53 昨夜、C4の小規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇を始めそうです。
2006/ 1/24 12:30 コロナホールによる高速風が来ています(600km/秒)。オーロラ活動も高まっています。
2006/ 1/25 13:23 地球は高速風帯を過ぎました。太陽風の速度は400km/秒に下がっています。
2006/ 1/26 13:25 太陽風磁場が乱れて、磁気圏活動が活発になりました。現在は穏やかになっています。
2006/ 1/27 14:19 太陽風の速度が650km/秒と高速に変化しています。太陽風磁場の影響で、オーロラ活動が活発になりました。
最新のニュース

2006/ 1/28 14:27 更新
太陽風速度は550km/秒へ下がっています。小規模のオーロラ活動が続いています。

担当 篠原

速度650km/秒を越えるまで上昇していた太陽風ですが、
27日18時(世界時27日9時)頃から低下に転じ、ゆっくりと速度を下げ続けています。
現在は550km/秒まで下がっています。

太陽風の磁場は強度4nT。+2〜-2nTくらいの範囲で南北成分が細かく変化しています。
速度は高まっていましたが、南向き磁場が小さくなってしまったので、
磁気圏の活動は小規模なものへ弱まっています。
AE指数のグラフでは400nT規模の変動が度々見られていました。
シベリア磁場データでも、それらの変動の一部が観測されています。

前周期と速度変化の様子が変わってしまった事や、
対応するコロナホールがはっきり見えなかった事などで、
驚かされた太陽風速度の上昇でしたが、
2日程度の変化で終息しそうです。
この後の変化ですが、SOHO EIT284の太陽写真では、
真ん中に細長くコロナホールらしき影が見えています(左の写真)。
この影響が明後日あたりから見られるかもしれません。
規模が小さいので、それほどの影響は見られないのではないかと思いますが、
この部分の様子が前周期(右の写真)とは多少変わっていますので、
実際にどのような変化が現れるか注目されます。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が更に増加し、警戒レベルに達しています。
更に増加する可能性もありますので、引き続き変化に注意が必要です。

太陽のフレア活動は穏やかです。
848黒点群は間もなく西に没します。
その後は、無黒点の太陽になりそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/28 01:06 UT

1/ 1 01:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。