宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/19 14:30 太陽風速度が再び上昇して、550km/秒に達しました。現在は450km/秒に下がっています。
2006/ 1/20 12:35 美しいCMEが観測されています。太陽風は460km/秒でやや高速です。
2006/ 1/21 13:58 太陽風は速度がやや下がって、420km/秒になっています。小規模のオーロラ活動が起こっています。
2006/ 1/22 14:34 太陽風速度は通常レベルに下がっています(380km/秒)。明日以降、高速風が来ると予想されます。
2006/ 1/23 11:53 昨夜、C4の小規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇を始めそうです。
最新のニュース

2006/ 1/24 12:30 更新
コロナホールによる高速風が来ています(600km/秒)。オーロラ活動も高まっています。

担当 篠原

昨日の予想通り、高速の太陽風がやって来ました。
23日15時(世界時23日6時)頃から本格的に速度の上昇が始まり、
23日21時(世界時23日12時)くらいに600km/秒に達しました。
現在もほぼ同じ速度が続いています。

27日周期の図で比較すると、速度の立ち上がりは前周期とほぼ同じでした。
前周期は最高速度は700km/秒まで上がっていますが、今回はどうでしょうか。

速度が上昇を始める頃に、太陽風磁場が南北に大きく乱れ、オーロラの活動を強めました。
アラスカのライブカメラには、美しいオーロラの乱舞が撮影されていましたし、
シベリア磁場データでも600nTくらいの幅で変動が観測されています。

速度が上がりきるとともに磁場強度は10nTから5nTに低下して、強い南向きは現れなくなりました。
しかし、速度が上がっているので、磁場が南を向くとオーロラ活動も強められています。

SOHO EIT284の太陽写真には、今回の高速風の原因となっているコロナホールが、
太陽の右側に見えています。
今、最も地球に影響を及ぼす(見かけの)位置に来ています。
27日周期の図を参考にすると、高速風は4日くらい続きそうです。
しかし、コロナホールの規模が縮小しているので、そこまでは続かないかもしれません。

太陽では、848黒点群がC3の小規模フレアを起こしています。
848黒点群は規模をやや縮小しているそうです。
これ以上の大きなフレアを起こす事はなさそうです。
黒点群としては、東(左)に849群、
中心ややや上に850群(写真に番号は書かれていません)が新しく現れています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。