宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:11)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/29 --- ---
8/28 --- ---
8/27 --- ---

黒点  8/29 (NOAA)
磁場 フレア
2720 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:04 558 -0.3
-2 h 546 +0.4
-4 h 555 -0.0
-6 h 550 +0.2
-8 h 547 +1.0
-10 h 525 +4.0
-12 h 519 +2.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -35 -/ -
-2 h -32 -/ -
-4 h -31 -/ -
-6 h -30 -/ -
-8 h -29 -/ -
-10 h -29 -/ -
-12 h -40 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^4
8/29 0.5 1x10^5
8/28 0.4 6x10^4
8/27 0.5 9x10^3
8/26 0.4 2x10^3
8/25 0.5 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2018/ 8/24 14:06 太陽に新しい黒点が出現しています。太陽風は低速です。
2018/ 8/25 12:31 新しい黒点はより大きくなり、小さいフレアも起こしています。太陽風は穏やかです。
2018/ 8/26 13:20 太陽風の乱れが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動を強めています。
2018/ 8/27 12:31 太陽風磁場強度の強まりは終わりましたが、速度が上昇して高速太陽風になっています。
2018/ 8/28 13:11 太陽風の速度は630km/秒に高まりました。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2018/ 8/29 14:11 更新
高速太陽風は続いていますが、磁気圏の活動は下がっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの米戸 実さんより、
南島クィーンズタウンで26日夜の19時頃(世界時7時頃)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

昨日紹介したムルマンスクのオーロラの半日ほど前の撮影です。
太陽風の磁場は、-15nTを超えるくらいに南向きに大きく強まり、
AE指数は2000nTを超えて激しく変化した頃です。

米戸さんによると、満月の明るい月が高くなる前にとの判断で、
近場の湖岸で撮影を行ったそうです。
現地に着くと、地平線から天頂までほぼ垂直にそびえ立つオーロラ柱が見え、
写真を撮ると背後にかけてオーロラのカーテンの広がりが写ったそうです。
(1枚目の写真の上端は、天頂を超えて北の空に入っているそうです)
天頂を超えて背後までということは、この時のオーロラの輝きは、
ニュージーランド南島を超えるくらいまで広がっていたと考えられ、
磁気圏の乱れが激しかったことが分かります。

2、3枚目は、天体用の改造カメラによる撮影とのことです。
緑色のオーロラは、透過率が高いためむしろ白飛びしてしまい、
雪山と紫色のオーロラの上には、青色のオーロラが写っているとのことです。

雪山が満月に照らされ、湖面にはオーロラの光が映り込んでいます。
とても印象的な写真をありがとうございます。
昨日の写真と合わせて、南北両側の活動の様子を知ることができました。



現在の太陽風は、速度が550km/秒に少し下がっていますが、
高速の状態が続いています。
磁場強度は、4nTと少し弱くなっています。

磁場の南北成分は、南寄りから北寄りに変わり、
その後、0nT付近で小さく変化しています。
磁気圏の活動はだいぶ落ち着いていて、
AE指数は、グラフの後半は目立った変化は起きていません。

SDO衛星AIA193では、北極付近にコロナホールが見えるだけで、
他の領域はぼんやりと光っています。
今後、高速の太陽風がどこまで続くのか、注目してください。


2720黒点群は、太陽の西の端に没し、
太陽は無黒点になっています。
X線グラフも特に変化はなく、穏やかです。


放射線帯の高エネルギー電子は、
更に増加して、10万の線に近付いています。
磁気圏の乱れが落ち着いてきたので、
上昇はこの辺りで止まるかもしれません。



明日から9月2日にかけて、
新居浜で行われる「高専スペースキャンプ」に学生3名と共に参加します
(私自身は主催者側ですが)。
北海道から鹿児島まで全国から高専生40名が集まり、
Cube Sat製作の実習や、モデルロケットの打ち上げなどを行います。
毎年、盛り沢山のとても濃い内容なので、
実質「1泊4日」のキャンプだと鹿児島では言っています。
今年も楽しみです。

明日以降、ニュースの更新時刻が不安定になりますので、ご了解下さい。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日19時30分(世界時26日7時30分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日19時30分(世界時26日7時30分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地26日19時23分(世界時26日7時23分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。