宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:42)
今日、M3.0の中規模フレアが発生しました。
また、X1.3の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 9 12:01 C6.3
08:33 M2.1
07:15 C2.4
02:52 C1.8
00:05 M3.0
9/ 8 21:08 C5.9
16:40 M8.1
15:50 C6.0
14:22 C8.3
12:28 M1.2
11:09 M1.3
10:37 C5.3
09:33 C6.4
08:50 M3.9
08:11 C4.1
07:41 C2.7
06:32 C5.4
06:15 C4.5
05:12 C3.3
04:52 C3.2
04:11 C4.4
03:39 C4.5
03:03 C5.2
9/ 7 23:19 X1.3
19:11 M7.3
18:34 M1.5
18:17 C2.3
16:32 C3.5
15:11 C8.2
13:58 M2.4
08:33 M1.2
04:19 M1.4
02:56 C8.6
02:27 M1.0
00:51 M2.6

黒点  9/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
2673 19 βγδ X1
2674 9 β ---
2677 3 α C3
2678 5 β ---
2679 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:33 686 -0.9
-2 h 688 -0.5
-4 h 698 -1.4
-6 h 742 -3.4
-8 h 726 -3.8
-10 h 740 -6.6
-12 h 756 -6.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 6.3 1x10^4
9/ 9 16.6 1x10^4
9/ 8 844.0 3x10^3
9/ 7 352.0 2x10^4
9/ 6 210.0 1x10^4
9/ 5 108.0 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/ 4 13:20 2673黒点群が大きく発達しています。
2017/ 9/ 5 13:11 2673群でMクラスのフレアが続いています。CMEも発生しています。
2017/ 9/ 6 12:57 2673黒点群のフレア活動が続いています。今夜以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
2017/ 9/ 7 10:06 X2.2、X9.3の大規模フレアが発生しました。X9のフレアは11年ぶりです。
2017/ 9/ 8 11:00 次のCMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も激しくなっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2017/ 9/ 9 12:42 更新
2673黒点群のフレアは続いています。太陽フレアのHα写真をどうぞ。

担当 篠原

2673黒点群の活発な活動は続いています。
昨日のニュース以降も、
M1.3、M1.2、M8.1、M2.9と4回のMクラスフレアと、
C8.3、C6.0、C5.9、C6.3などのCクラスフレアを、
17回起こしています。

Xフレアを起こした頃の迫力はなくなってきたかもしれませんが、
依然、活発に活動を続けています。


この2673群のフレアについて、
昨日朝のM3.9フレアと、昨日夕方のM8.1フレアを
Hα太陽望遠鏡で撮影した写真を、
群馬県太田市こども館の石川昭良さんより送っていただきました。

1枚目は、8日9時11分(世界時8日0時11分)、
2枚目は、8日16時50分(世界時8日7時58分)の撮影です。
右端の2673黒点群の領域が明るく輝いています。
左上の黒点は、2674群です。

Mフレアの発生を太陽専用望遠鏡で捉えた、見事な写真です。
今回、Xフレアは3回発生していますが、関東では夜の時間帯でした。
2枚目のM8.1フレアは、撮影可能だった今回のフレアの中では、
最大規模のイベントです。
貴重な写真をありがとうございます。


2673黒点群は、太陽の西端にだいぶ近づいてきました。
今後、大規模な現象が発生しても、
地球へ影響が及ぶ可能性は小さくなっています。
一方、フレア発生後のループ・プロミネンスはきれいに見えそうです。
西の端に沈んで見えなくなるまで、注目してください。


太陽風は、昨日のニュースの後、速度が800km/秒に上がりました。
夜以降ゆっくりと下がって、現在は700km/秒です。
依然、かなり速度の高い状態が続いています。

磁場強度は、夜にかけて15nTから10nTへ下がって行ったのですが、
8日20時(世界時8日11時)に、太陽から磁場のかたまりが流れてきて、
磁場強度が17nTに再び強まるとともに、
南北成分が大きく南向きに変化して、-17nTに達しました。

磁場強度は時間とともに弱まり、
7時間ほどで5nTと平均的な状態に下がりましたが、
南北成分はずっと南向きに振れた状態が続いて、
磁気圏の活動をかなり高めました。

AE指数のグラフでは、
2000nTの枠を飛び出すほどの激しい変化が発生し、
1000nTを超える変化が7時間にわたって続いています。

この後の、世界時8日20時半〜22時の
ノルウェー・トロムソのオーロラの様子を、
全天カメラの動画で紹介します。

また、京都大学WDCのDst指数(速報値)では、
今回のイベントによる最大の変化は、-154nT となっています。
大きな磁気嵐が発生中です。


太陽放射線(非常に高速の陽子)は、昨日の朝が最高値で、
その後は減少が続いています。



Hα太陽望遠鏡による8日朝のM3.9フレア。
(c) 群馬県太田市こども館・石川昭良氏


Hα太陽望遠鏡による8日夕方のM8.1フレア。
(c) 群馬県太田市こども館・石川昭良氏


太陽の西の端に近づいた2673黒点群。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影された、世界時8日20時半〜22時のオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時9月8日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


Dst指数(速報値)では、最大で -154nT の変化になっています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。