宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:36)
昨日、C3.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/30 --- ---
5/29 04:21 C3.3
5/28 --- ---

黒点  5/30 (NOAA)
磁場 フレア
2659 6 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 427 -1.8
-2 h 426 +0.6
-4 h 421 +2.6
-6 h 648 +4.8
-8 h 414 +2.5
-10 h 468 -2.6
-12 h 719 +4.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
5/30 0.4 1x10^3
5/29 0.4 5x10^2
5/28 0.5 3x10^4
5/27 0.4 2x10^4
5/26 0.4 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 5/25 13:36 高速の太陽風は終わり、磁気圏も穏やかです。
2017/ 5/26 12:18 太陽風は低速風になりました。磁気圏は静穏です。
2017/ 5/27 11:49 太陽風の速度は、300km/秒に下がっています。
2017/ 5/28 13:30 太陽風の磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなっています。
2017/ 5/29 11:41 太陽風磁場は強まっていますが、磁気圏は静かになっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2017/ 5/30 12:36 更新
太陽風磁場の強まりは続いています。ニュージーランドのオーロラ第二弾をどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドの米戸 実さんより、
南島クィーンズタウンで28日の夜に撮影された
オーロラの写真をいただきました。
昨日紹介した写真と同じ夜のオーロラで、
地図を参照すると、撮影場所は南西へ150kmほど離れているようです。

米戸さんのコメントによると、
1枚目は、まだ天文薄明がある頃で、
青色オーロラがそびえ立っていたそうです。
2枚目は、対角魚眼を使い、
虹のような架け橋になっている天の川も含めて狙ったそうです。
3枚目は、湖岸でオーロラの反射を狙った写真で、
大小2つのマゼラン雲も写っています。

この夜は、オーロラの出現が地元でも噂になっていた様子で、
まだ積雪のないスキー場に行ってみると、
巨大パーティーでもあるのかと思うくらいの数百台の車が来ていたそうです。
オーロラ情報サイトからの発信と、SNSによる拡散の相乗効果だそうで、
とても驚いたそうです。

4枚目は、そのスキー場アクセス道路の
大渋滞の隙間を狙って撮った貴重な一枚。
大きな出現のため、露出に苦労したそうです。
そして、5枚目は日付が変わった頃の撮影で、
大マゼラン雲とカノープスがだいぶ低くなっています。

現地の興奮の様子も伝えていただいて、ありがとうございます。
突然のお祭り騒ぎになっていて、とても楽しそうです。
日本でもこんな夜を迎えてみたいですね。



現在の太陽風は、速度が350km/秒から400km/秒へ少し上がり、
平均的な速度になっています。
今日は、DSCOVR衛星のデータが乱れているので、
ACE衛星のグラフを掲載しています。

磁場強度は、10nTから15nTに再び強まり、
その後、10nTへ戻る変化をしています。
小規模な2つめの乱れが到来したようです。

この時、29日21〜23時(世界時29日12〜14時)にかけて、
磁場の南北成分が大きく南向きに振れて、
-10nTの変化が2時間ほど発生しています。
この影響で、AE指数にも1000nT近い大きな変化が発生しています。

この前後の時間帯は、太陽風の磁場は概ね北寄りに推移していたため、
磁気圏は比較的静穏で、AE指数は目立った変化をしていません。

太陽風の磁場はまだ強まった状態ですが、
次第に通常の状態に戻っていくでしょう。


太陽は、2659黒点群が西の端に沈んで見えなくなり、
無黒点の状態です。




ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地28日18時48分(世界時28日6時48分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地28日19時45分(世界時28日7時45分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地28日19時52分(世界時28日7時52分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地28日20時56分(世界時28日8時56分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地29日1時11分(世界時28日13時11分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏



(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。