宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:12)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 1 --- ---
12/31 --- ---
12/30 --- ---

黒点  1/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
2622 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:04 535 -1.1
-2 h 556 -3.8
-4 h 542 -2.3
-6 h 551 +4.1
-8 h 504 -3.5
-10 h 496 +2.2
-12 h 483 +5.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
1/ 1 0.3 7x10^2
12/31 0.4 2x10^4
12/30 0.5 2x10^4
12/29 0.4 3x10^4
12/28 0.4 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/12/27 13:55 太陽風の速度は下がり始めていますが、現在も600km/秒台の高速風です。
2016/12/28 10:51 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近付いています。
2016/12/29 10:52 太陽風の速度は400km/秒まで下がり、高速風は終わりました。
2016/12/30 10:32 太陽風は350km/秒と低速の風になっています。
2016/12/31 10:08 太陽風は320km/秒と更に低速になっています。
最新のニュース

2017/ 1/ 1 12:12 更新
550km/秒の高速太陽風が到来し、磁気圏の活動も高まっています。

担当 篠原

明けましておめでとうございます。
2017年も宇宙天気ニュースをよろしくお願い致します。

新年最初のオーロラ写真は、
フィンランドの小松兼一さんよりお送りいただいた、
フィンランド・ロバニエミ市のサンタクロース村で、
クリスマス直前の12月23日夜に撮影されたオーロラです。

写真は5日ほど前に送っていただいていたのですが、
私の都合で、写真の取得が遅くなってしまい、
新年を飾る紹介になってしまいました。

小松さんは、オーロラハンティングではなく、
サンタクロース村でこの夜に行われる
サンタクロースの出発式を楽しむために出かけたそうですが、
式が終わった後に、大きなオーロラの嵐が到来して、
施設の強い照明にも負けない明るさで
オーロラがキラキラと輝いていたそうです。

サンタが出発した直後で、
演出であるかのような見事なタイミングだったそうです。

写真を眺めるだけでも楽しい気分になれて、
掲載が遅れたのは「演出」ではありませんが、
元日にふさわしいニュースになりました。
どうもありがとうございます。



現在の宇宙天気も、
高速太陽風の到来でにぎやかになっています。

昨日の午後、31日17時(世界時31日8時)頃から、
太陽風の磁場強度が強まり始め、
8時間ほどかけて、20nTまで高まりました。

やや遅れて、速度も上昇を始めて、
それまで300km/秒近い低速風だった太陽風は、
今朝、1日4時(世界時31日19時)には、
550km/秒まで上昇しました。

太陽風磁場の南北成分は、南北両方に振れて、
南向きは -10nTの変化も発生しています。
速度の高まりもあり、磁気圏の活動は高まって、
AE指数は500〜800nTの中規模の変化が、
半日にわたって発生しています。

グラフのやや後半にあたる、
世界時31日20時頃のオーロラの様子を、
ノルウェー・スバールバル島の全天カメラの動画で紹介します。
現地はまだ2016年ですが、
日本は新年の朝を迎えた頃のオーロラです。


現在の太陽風は、速度はやや下がって520km/秒ですが、
高速の状態は続いています。
一方、磁場強度は、6nTと平均的な値に戻っています。

SDO衛星AIA193では、
今回の高速風をもたらしたコロナホールは、
太陽の西に進んで、今日の写真では見にくくなっています。
規模から考えて、高速風は2〜3日程度ではないでしょうか。

そして、次のコロナホールが太陽の中心線にほぼ達していて、
3〜4日後の1月4〜5日頃には、
こちらの影響も到来しそうです。


太陽は、2622黒点群が西の端に近付いて、
ほぼ見えなくなっている一方、
中央部に小さい黒点が発生している様です。

X線のグラフは、Bクラスの小さい変化があるだけで、
太陽は穏やかです。


放射線帯の高エネルギー電子は、
太陽風の強まりの影響で、大きく減少しています。
この後、再び増加するかどうか注目してください。



フィンランド・ロバニエミ市、サンタクロース村で、現地12月23日20時11分頃に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


フィンランド・ロバニエミ市、サンタクロース村で、現地12月23日20時11分頃に撮影されたオーロラ。
(c) 小松兼一氏


ノルウェー・スバールバル島Longyearbyenの全天カメラにより撮影された、世界時31日20時頃のオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。