宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:12)
今日、M5.6の中規模フレアが発生しました。
また、M3.8の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度と南向き磁場が非常に強まっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/23 02:20 M5.6
6/22 14:09 C7.5
11:05 C3.1
07:15 C6.5
05:28 C2.2
03:07 M1.1
01:02 C1.9
6/21 18:23 M3.8
11:09 M2.6
10:09 M2.0

黒点  6/23 (NOAA)
磁場 フレア
2367 9 βγ M4
2371 34 βγδ M7
2372 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 728 -22.6
-2 h 712 -4.5
-4 h 660 +10.1
-6 h 645 +4.9
-8 h 674 -29.2
-10 h 449 -2.0
-12 h 442 -7.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -20 -/ -
-2 h 3 -/ -
-4 h 13 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h 3 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 29 6x10^2
6/23 1070 4x10^3
6/22 278 4x10^3
6/21 3 3x10^3
6/20 5 3x10^3
6/19 17 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 6/18 14:43 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風の速度は下がっています。
2015/ 6/19 13:41 2371黒点群で、M3.0の中規模フレアが発生しました。
2015/ 6/20 10:31 M3.0フレアのCMEに続いて、もうひとつCMEが噴出しています。
2015/ 6/21 09:37 M1.0のフレアが発生しています。太陽風は更に低速になっています。
2015/ 6/22 10:39 Mクラスフレアが4回発生しました。地球方向にCMEも飛び出しています。
最新のニュース

2015/ 6/23 12:12 更新
太陽風の乱れが到来して、速度700km/秒、磁場強度40nTに強まりました。また、M6.5のフレアが発生しています。

担当 篠原

今日未明、23日3時(世界時22日18時)に、
太陽風の乱れが到来して、
速度は、400km/秒から700km/秒に、
磁場強度は、10nTから40nTに、
急に強まる変化が発生しています。

昨日紹介した、M2.0、M2.6フレアに伴うCMEの乱れが、
発生から1日半で地球まで到達した様です。

太陽風の磁場は、初めに大きく南向きに振れて、
-40nTの変化に達しています。
速度も高まっていたため、磁気圏への影響は大きく、
AE指数は、瞬間的に2500nTを超える、
たいへん激しい変化を記録しています。

また、京都大学WDCによるDst指数の速報値は、
-144nTまで下がっていて、大きな磁気嵐も発生しています。


擾乱の到来から8時間ほど経過しましたが、
現在も、太陽風の速度は700km/秒とたいへん高く、
磁場強度も25nTと大きく強まった状態です。

また、磁場の南北成分は、
-20nTという強い南向きが3時間ほど続いています。
このため、磁気圏の激しい乱れは、現在も続いていると考えられます。
今後のAE指数、Dst指数の変化に注目して下さい。


一方、23日2時半(世界時22日17時半)には、
太陽の中央の2371黒点群で、
M6.5とやや大きい中規模フレアが発生しています。
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。

この規模のフレアの発生は、5月5日のX2.7以来です。

フレアに伴って、CMEも発生しています。
SOHO衛星LASCO C3の動画を見ると、
昨日と同じように、太陽全体を包む様に白いガスが広がっています。
このため、地球へも太陽風の乱れが到来すると予想されます。

2日程度で地球まで達すると考えると、
24日後半から25日くらいになりそうです。

動画の様子では、昨日のCMEよりも少し淡い様に見えますが、
どの様な擾乱がやって来るのか、今後の太陽風データに注目して下さい。




Dst指数(速報値)は、-144nTまで下がっています。Dst指数の変化はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


2371黒点群で発生したM3.0の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.0フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)


2371黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。