宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:01)
今日、C4.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/11 11:26 C4.6
03:00 C2.2
6/10 21:30 C3.3
11:15 C6.0
10:31 C2.5
04:52 C2.8
6/ 9 --- ---

黒点  6/11 (NOAA)
磁場 フレア
2360 20 βγ C6
2361 3 β C1
2362 7 β ---
2364 2 α C3
2365 4 β C2
2366 9 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:56 600 +1.1
-2 h 609 -2.7
-4 h 599 +0.1
-6 h 615 +0.4
-8 h 637 -0.8
-10 h 628 -1.2
-12 h 648 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -17 -/ -
-2 h -16 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 5x10^3
6/11 0.3 2x10^4
6/10 0.3 4x10^3
6/ 9 0.4 1x10^3
6/ 8 0.3 6x10^1
6/ 7 0.4 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 6/ 6 11:31 かなり遅い太陽風が続いています。磁気圏も静かです。
2015/ 6/ 7 13:10 太陽風は320km/秒と低速で、太陽も穏やかです。
2015/ 6/ 8 12:05 高速の太陽風が始まりました。磁気圏の活動も強まり始めています。
2015/ 6/ 9 11:52 太陽風の強まりにより、磁気圏の活動が高まっています。カナダのオーロラをどうぞ。
2015/ 6/10 11:51 600km/秒の高速太陽風が続いています。Cクラスのフレアがあちこちで発生しています。
最新のニュース

2015/ 6/11 14:01 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド南島のダニーデンの中村太一さんより、
8日夜に撮影された素敵なオーロラ写真をいただきました。
太陽風が強まって、磁場が大きく南を向き、
小規模の磁気嵐が発生した頃のオーロラで、
9日のカナダの高坂さんの写真と同じ夜の南半球の空です。

ダニーデンの海沿いで撮影したとのことです。
1枚目は縦の筋が一番高く伸びていた頃だそうで、
赤と緑のオーロラが、雲と重なって独特の美しさになっています。
2枚目は銀河に沿う様に赤いオーロラが伸びています。
本当に見事です。
そして、3枚目はアシカが一緒に写っています。
南島はアシカやセイウチが多いそうですが、
これほど人懐っこいのは希だそうです。
頭上の大小のマゼラン雲も見事です。

とても素晴らしいオーロラの写真をどうもありがとうございます。
中村さんからは、タイムラプスの動画ファイルもいただきました。
ページに貼るのは難しいので、こちらにリンクを掲載します。
とても美しい光景です。どうぞご覧下さい。
  動画1
  動画2



太陽風は、速度はまだ下がらず、
600km/秒と高い速度が続いています。
磁場強度は、4nTへわずかに下がっています。

磁場の南北成分は、0nTを挟んで南北に小さく変化しています。
このため、磁気圏の活動も高まった状態が続いていて、
AE指数は、500nT前後の小・中規模の活動が続いています。

600km/秒台の高速風は、3日目に入っています。
下がり始めるのは近いと思いますが、
今回はどこまで続くのか、注目してください。


太陽は、昨日のC6.0以降、
C1〜2の小さいフレアが7回ほど発生し、
先ほど、11日11時半(世界時11日2時半)に、
西の2360黒点群で、C4.6のフレアが発生しました。
激しい活動ではありませんが、活発さをやや取り戻しています。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加して、
10,000のラインを越えています。
高速の太陽風が続いているので、更に高まるかもしれません。



ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより8日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより8日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより8日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。