宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:46)
今日、M1.1の中規模フレアが発生しました。
また、M1.1の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/28 12:56 C2.2
11:22 C2.6
09:43 M1.1
07:00 C4.2
06:32 C3.6
2/27 21:23 C6.8
19:41 C5.7
18:48 C3.1
17:33 C2.1
2/26 23:45 M1.1
12:37 C3.0

黒点  2/28 (NOAA)
磁場 フレア
1981 7 β ---
1982 32 βγ M1
1984 9 β C2
1986 11 β C6
1987 16 βγ ---
1988 10 β ---
1989 3 α ---
1990 7 βδ C3
1991 11 β M1
1992 4 β ---
1993 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:37 450 +3.3
-2 h 456 +3.3
-4 h 438 -5.3
-6 h 452 -7.3
-8 h 462 -10.1
-10 h 456 -13.0
-12 h 373 -3.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -53 -/ -
-2 h -61 -/ -
-4 h -62 -/ -
-6 h -56 -/ -
-8 h -42 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 42 6x10^1
2/28 59 2x10^2
2/27 29 4x10^2
2/26 24 3x10^2
2/25 12 2x10^2
2/24 0 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 2/23 13:16 太陽風は高速になっています。太陽の東端の向こう側でフレアが発生しています。
2014/ 2/24 12:32 太陽風は500km/秒と高速です。太陽の東端で中規模フレアが発生しました。
2014/ 2/25 13:02 太陽の東端でX4.9の大規模フレアが発生しました。
2014/ 2/26 12:19 X4.9フレアのCMEにより、明日くらいに太陽風の乱れが到来する可能性があります。
2014/ 2/27 12:03 太陽風の乱れはまだ到来せず、太陽風は低速です。太陽面に黒点が多く現れています。
最新のニュース

2014/ 2/28 13:46 更新
深夜に太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動が高まっています。ノルウェーのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

高坂さんより、ノルウェーのオーロラ写真の続報が届きました。
一昨日、26日の夜に撮影された写真です。

太陽風の乱れが到来する前のオーロラで、
昨日のニュースに掲載したAE指数のグラフに見られた
小さい変化の頃の現象ではないかと思います。

オーロラは、現地の21時から3時過ぎまで現れていたそうですが、
肉眼ではとても薄い青白にしか感じられなかったとのことです。

一晩中晴れたのは8晩ぶりだったそうで、
現地の天候に苦労しているようです。
撮りたての写真をどうもありがとうございます。



注目していた太陽風の乱れは、
28日1時(世界時27日16時)にACE衛星で観測されました。
速度は350km/秒から400km/秒への小幅の変化で、
その後470km/秒まで上がっています。

到来まで2日半ほど経過していて、
速度の変化としては小規模に留まった様です。

一方、磁場強度の変化は、
初めに5nTから10nTへ強まり、その後20nTに達しています。
磁場の南北成分は南向きに大きく振れ、
-5nTから、その後-17nTくらいまで強まっています。

このため、磁気圏の活動は強まり、
AE指数は1000nTに達する大きな変動が6時間にわたって発生しています。

磁気嵐も発生していて、京都大学WDCのDst指数は、
速報値で-100nTに達し、中規模の磁気嵐となっています。


擾乱が始まって半日経った現在、
太陽風は、速度は450km/秒とやや高速、
磁場強度は10nTと依然強まった状態です。

しかし、磁場の南北成分は、
今朝くらいから北向きに切り替わっています。
このため、磁気圏の変動は弱まっていて、
AE指数の変化は小さくなっています。

太陽風の乱れはもうしばらく続きそうですが、
オーロラなどの活動は、先に静かになってしまいそうです。


太陽は、南東の1991黒点群の活動度が上がっています。
昨日以降、C5.7、C6.8などCクラスのフレアを頻繁に起こすようになり、
今朝は、M1.1の中規模フレアを起こしています。
この後の活動に注目して下さい。


太陽放射線は、20から40に一段高まっています。
高まりはこの辺りまでで、今後は次第に低下するでしょう。




高坂雄一さんにより、ノルウェーで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


高坂雄一さんにより、ノルウェーで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


Dst指数(速報値)は、-100nTの減少を記録しました。Dst指数の変化は、マイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。