宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:21)
今日、M5.9の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 8 07:31 M5.9
6/ 7 20:41 C3.0
6/ 6 --- ---

黒点  6/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1762 16 β M6
1764 2 α ---
1765 17 βγ ---
1766 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:15 409 +1.6
-2 h 405 -3.0
-4 h 412 +3.9
-6 h 399 +8.1
-8 h 393 +8.6
-10 h 390 +1.7
-12 h 394 +6.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 5x10^3
6/ 8 0.3 1x10^4
6/ 7 0.4 9x10^3
6/ 6 0.5 2x10^4
6/ 5 0.4 3x10^4
6/ 4 0.3 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 6/ 3 09:50 700km/秒台の高い速度の太陽風が続いています。磁気圏も中規模の活動が続いています。
2013/ 6/ 4 12:12 600km/秒台の高速太陽風が続いています。太陽ではC9.5のフレアが発生しています。
2013/ 6/ 5 11:58 高速太陽風は続いていますが、速度は520km/秒に下がりました。
2013/ 6/ 6 15:42 太陽風は500km/秒の高速風が続いています。昨夕M1.3のフレアが発生しました。
2013/ 6/ 7 10:22 太陽風の磁場が強まって南に大きく振れ、磁気圏活動も活発になっています。5月の黒点数は79でした。
最新のニュース

2013/ 6/ 8 13:21 更新
今朝、M5.9の中規模フレアが発生しました。太陽風の磁場の乱れは通り過ぎました。

担当 篠原

今朝、8日7時(世界時7日22時)に、
太陽の南西の端(右下)にある1762黒点群で、
M5.9と大きめの中規模フレアが発生しました。

SDO衛星AIA131による動画を掲載します。
太陽の端、ぎりぎりのところで発生しています。
爆発の後にループ状のプロミネンスが美しく見えています。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星の写真が更新されていないので、
STEREO Ahead衛星COR2の写真を紹介します。

地球から見ると、太陽の右下に向かって噴き出しているはずですが、
太陽の右の向こう側にあるこの衛星からは、
左下方向に噴き出しています。
地球への影響はほとんどなさそうです。

太陽は、中央部に1765黒点が残っていますが、
フレアの活動はほとんど起こしていません。
1762群が西の端に没した後は、静かになりそうです。


太陽風は、速度は410km/秒と昨日からほとんど変わっていませんが、
磁場強度は次第に弱まって、
13nTから現在は6nT程度に下がっています。
値としては、平均的な強さに戻ったくらいです。

太陽風磁場の南北成分は、
8日0時(世界時7日15時)くらいまでは南に向いていましたが、
それ以降は、北に転じて、現在は0nT付近です。

磁気圏の活動もこれに対応して、
AE指数のグラフは、
前半は1300nTを超える激しい変化が何度も発生していますが、
後半は急に変化が小さくなり、磁気圏は静かになっています。

27日周期の図のIMFのグラフを見ると、
今回の磁場の強まりの様子が良く分かります。

変化は過ぎ去って、太陽風は落ち着きそうですが、
一方、一昨日のニュースでお知らせしていたように、
これから小規模のコロナホールの影響がやって来るかもしれません。
太陽風の速度がいくらか高まるかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、再び高まって、
青線のGOES15で10,000に達しています。




南西の1762黒点群で発生したM5.9の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星COR2カメラによる、M5.9フレアに伴って噴出したCME。
(c) STEREO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。