宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:11)
昨日、M1.0の中規模フレアが発生しています。
太陽風が非常に高速です。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 2 --- ---
6/ 1 04:52 M1.0
5/31 --- ---

黒点  6/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1757 1 α ---
1760 5 β M1
1762 10 β ---
1763 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 706 -0.0
-2 h 651 +6.7
-4 h 622 +1.1
-6 h 631 +1.2
-8 h 633 +2.6
-10 h 627 +4.0
-12 h 654 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -81 -/ -
-2 h -84 -/ -
-4 h -65 -/ -
-6 h -77 -/ -
-8 h -85 -/ -
-10 h -111 -/ -
-12 h -80 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^1
6/ 2 0.2 7x10^1
6/ 1 0.3 3x10^4
5/31 0.4 3x10^4
5/30 0.3 4x10^4
5/29 0.3 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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STEREO (STEREO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 5/28 13:05 太陽風の速度は800km/秒近くまで上昇しています。磁気圏も活動的です。
2013/ 5/29 11:48 太陽風の速度は600km/秒に下がりましたが、高速の状態が続いています。
2013/ 5/30 11:32 高速の太陽風は終わり、速度は430km/秒に下がっています。
2013/ 5/31 11:31 太陽風は350km/秒の低速風です。明日くらいから高速風が到来する可能性があります。
2013/ 6/ 1 13:04 太陽風の乱れが到来して、磁場が大きく南に振れています。磁気圏活動も強まっています。
最新のニュース

2013/ 6/ 2 12:11 更新
太陽風の速度は700km/秒へ上昇しています。磁気圏の活動は弱まっています。

担当 篠原

昨日の夕方より、太陽風の速度は上昇して、
本格的な高速太陽風が始まりました。
SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の西側(右側)に見える
コロナホールの影響が及び始めたと思われます。

ACE衛星の観測によると、6月1日17時(世界時1日8時)頃に、
太陽風の速度は500km/秒台に高まりました。
その後、更に上昇して、600km/秒台に上がり、
以降、600〜700km/秒とかなり高い速度が半日にわたって続いています。

一方、太陽風の磁場強度は、
速度の高まりとともに20nTから10nTへ下がりましたが、
平均的な値(5nT前後)と比べると、まだ強まった状態でした。
そして、1時間ほど前から、磁場強度は5nTへ更に下がっています。


昨日のニュースの頃、大きく南に振れていた太陽風磁場の南北成分は、
速度の上昇が始まる頃まで-15nTと強い南向きが続きました。

そのため、磁気圏の擾乱は激しくなり、
AE指数の前半では、1500nTに達する激しい変動が連続しています。

京都大学のDst指数の変化も強まって、最大で-125nTの減少になりました。
磁気嵐としては中規模の変化です。

その後、太陽風の速度が上がると、
磁場の南北成分は0nT付近で変化するようになりました。
すると、磁気圏への影響も弱くなり、
AE指数の変化は、300〜500nT程度に縮まっています。

高速太陽風は強まりましたが、
磁気圏の中はむしろ穏やかに変わっています。


高速の太陽風は、これから3〜4日くらい続くかもしれません。
磁場強度が弱まってきたので、
速度の高まりは、現在の700km/秒くらいまででしょう。
600km/秒を越える高い速度がどのくらいまで続くか注目して下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、大きく減少したままです。
こちらは明日以降の変化にも注目して下さい。


太陽は、フレア活動は特に発生していませんが、
南半球に1762黒点群が急に出現しています。

現れる時、小さな黒点がリング状に並んで見えてとてもきれいでした。
SDO衛星の可視光写真による動画をご覧ください。
1762群の活動度はどの程度でしょうか。



1762黒点群の出現の様子。SDO衛星の可視光写真による。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。