宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:03)
昨日、M3.3の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/14 --- ---
4/13 12:30 C1.9
04:50 M3.3
03:38 C2.2
4/12 13:03 C2.2
07:47 C4.0

黒点  4/14 (NOAA)
磁場 フレア
1714 1 α ---
1718 25 βγ M3
1719 26 βγ C2
1721 18 β ---
1722 4 β ---
1723 2 β ---
1724 2 α C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 488 +4.3
-2 h 492 +5.5
-4 h 437 +3.3
-6 h 389 +1.8
-8 h 390 +2.9
-10 h 400 +0.1
-12 h 391 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -21 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.2 5x10^2
4/14 4.8 8x10^2
4/13 14.7 6x10^2
4/12 114.0 7x10^2
4/11 104.0 1x10^3
4/10 0.3 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
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TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 4/ 9 12:03 低速の太陽風が続いています。太陽ではC1〜2のフレアが発生しています。
2013/ 4/10 11:34 350km/秒の低速太陽風が続いています。太陽では小さなフレアが続いています。
2013/ 4/11 11:32 C3〜4の小規模フレアが3回発生しています。太陽風はやや低速で穏やかです。
2013/ 4/12 12:32 M6.5の中規模フレアが発生し、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2013/ 4/13 13:59 M3の中規模フレアが起きました。太陽風の乱れが近づいています。オーロラが強まる可能性があります。
最新のニュース

2013/ 4/14 12:03 更新
太陽風の乱れが到来して、速度は500km/秒に上がっています。現在の磁気圏は静かです。

担当 篠原

今朝、14日7時(世界時13日22時)過ぎに、
太陽風の乱れがACE衛星に到来しました。
速度は、400km/秒から500km/秒にやや下回る程度で、
あまり大きな速度の変化ではありませんでした。

27日前にも同じような規模のフレアが発生して、CMEが噴出しましたが、
前回の太陽風の乱れは、700km/秒の高速風に達しました。
それと比べると、今回の変動の規模はだいぶ小さい様です。
27日周期の図を見ると、太陽風の変動の到来も半日以上遅くなっています。

太陽風の乱れは、1時間ほどかけて地球に達しています。
柿岡の地磁気観測所のデータでは、
14日8時(世界時13日23時)少し前に
地磁気の各成分が急な変化を記録しています。
磁気圏でも、GOES衛星の北向き磁場成分が急な増加をしています。

これらは、太陽風の急な強まりによって
地球の磁気圏が急に圧縮されたことによる変化です。


太陽風では、磁場強度も4nTから12nTに強まっています。
地球への影響度を決める磁場の南北成分は、
北寄りに5nT前後で推移しています。

磁場が北を向いたため磁気圏への影響は小さく、
AE指数は目立った変化をしていません。
今のところ、磁気圏は静穏です。


この後、太陽風磁場の方向が反転して、
北向きから南向きに切り替わる可能性があります。
すると、磁気圏の活動度も高まっていくでしょう。
ただし、現在の太陽風の変動は特に大きい変化ではないので、
磁気圏の乱れも特に激しくなることはないでしょう。


太陽は、南東から1723、1724黒点群が現れています。
C1〜2のフレアは数回発生していますが、
全体的には活動は静かになっている印象です。




茨城県柿岡の地磁気観測所で観測された、太陽風の急な強まりによる磁場変化。
(c) 地磁気観測所


GOES衛星の北向き磁場の強度変化。太陽風の急な強まりによって磁気圏が圧縮された。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。