宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:57)
今日、C3.0の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/26 03:05 C3.0
12/25 21:56 C4.1
15:37 C1.8
01:07 C1.7
12/24 --- ---

黒点 12/26 (NOAA)
磁場 フレア
1633 2 β C1
1635 22 βγ C4
1636 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:47 300 -1.8
-2 h 311 -1.0
-4 h 329 +1.3
-6 h 330 -0.6
-8 h 331 -1.4
-10 h 327 +0.2
-12 h 331 -2.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -5 -/ -
-2 h 8 -/ -
-4 h 7 -/ -
-6 h 7 -/ -
-8 h 7 -/ -
-10 h 14 -/ -
-12 h 8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^1
12/26 0.3 1x10^2
12/25 0.4 2x10^2
12/24 0.4 2x10^2
12/23 0.3 2x10^2
12/22 - -x10^-

静か 激しい 非常に


















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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/12/21 10:59 太陽風の速度が500km/秒に再び上がっています。オーロラの活動も起きています。
2012/12/22 09:30 太陽風は平均的な速度に戻りました。1635黒点群が少し活動的になっています。
2012/12/23 11:00 太陽風は低速風になっています。太陽の中央部にコロナホールがあります。
2012/12/24 11:00 太陽風は低速です。磁場の南向きにより弱いオーロラ活動が発生しています。
2012/12/25 13:43 太陽風は低速で、磁気圏も概ね静穏です。太陽の活動もC1程度です。
最新のニュース

2012/12/26 12:57 更新
太陽風の速度は300km/秒に下がっています。C4.1の小規模フレアが発生しています。

担当 篠原

昨日のSTEREO Behind衛星Hi1カメラの動画について、
2つのコメントをいただきました。
天文に関する話題ですが、興味深いので紹介します。

ひとつめは、画面の左側から移動してきたプレセペ星団についてです。
右端の地球の輝きを見ながら、背景の星は何だろうか?と思っていたのですが、
地球の上の明るい星に目が行くだけで、こちらには気付きませんでした。

動画の中の1枚を使い、矢印でプレセペ星団を示します。
ごちゃごちゃっとした星の集まりが見えています。
また、周囲の小さい四角形は、かに座の甲羅のあたりです。
すると、地球の上に見えていた明るい星は、ふたご座のポルックスです。

ふたつめは、動画の右上を明るい尾を引いて通り過ぎた彗星についてです。
太陽観測衛星のコロナグラフに彗星が見えるのは時々あることですし、
地球が現われたことに注目していたので、記事には紹介しなかったのですが、
指摘をいただいて調べたところ、
1827年に発見されたPons-Gambart彗星の185年ぶりの再発見だったそうです。
(185年ぶりに出現した彗星?参照)

彗星は、Hi1の画面に入る前に、もっと広いHi2の画面を横切っていました。
そちらの写真と合わせて、動画を掲載します。
様々な衛星で、地球を離れたところから彗星が見られる時代になったのですね。


一方、宇宙天気の方は穏やかです。

太陽風は、速度が320km/秒から300km/秒へもう一段下がりつつあります。
磁場強度も、4nTで安定していて静かです。

コロナホールの影響はまだ見られません。
影響が到来するかどうかもはっきりとはしていませんので、
この後のACE衛星のデータに注目してください。

磁気圏も概ね静穏ですが、
太陽風磁場の南北成分が、振れ幅は小さいですが南北に揺れているため、
AE指数のグラフも、小さな変化が発生しています。


太陽は、中央の1635黒点群がやや活動的になり、
C1.1、C1.8、C4.1、C3.0と小規模フレアを次々に起こしています。
黒点の規模に特に変化はなく、
今後も同程度の活動が見られるくらいでしょう。

また、東の端の北半球側の黒点に、1636群と番号が付きました。
GOES衛星のX線カメラを見ると、
東の端の南半球側にも活動的な領域があるようです。
こちらからも黒点が姿を現すかもしれません。



昨日のSTEREO Behind衛星Hi1カメラの左側にプレセペ星団が見えていました。
(c) STEREO (NASA)、作図 : 宇宙天気ニュース


STEREO Behind衛星のHi2、Hi1カメラに明るい彗星が写っています。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。