宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/17 --- ---
9/16 --- ---
9/15 --- ---

黒点  9/17 (NOAA)
磁場 フレア
1566 1 α ---
1569 6 β ---
1571 6 β ---
1572 1 α ---
1573 1 α ---
1574 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:25 434 -0.6
-2 h 441 -1.1
-4 h 422 +1.0
-6 h 423 +1.0
-8 h 404 -1.1
-10 h 401 -0.9
-12 h 400 +3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -19 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -17 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 9x10^2
9/17 0.3 2x10^3
9/16 0.3 1x10^3
9/15 0.3 1x10^3
9/14 0.3 2x10^3
9/13 0.3 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 9/12 15:57 1564黒点群は西に沈みました。太陽風はかなり低速です。
2012/ 9/13 15:18 太陽風の小さな乱れが到来しています。太陽は穏やかです。
2012/ 9/14 12:19 太陽風は平均的な速度です。太陽でフィラメント噴出が発生しています。
2012/ 9/15 12:44 太陽風は平均的な速度で安定しています。今後、太陽風の速度が高まりそうです。
2012/ 9/16 12:14 太陽風は穏やかですが、今後、コロナホールやCMEの影響が始まりそうです。
最新のニュース

2012/ 9/17 11:32 更新
太陽は静かです。太陽風も、400km/秒台前半と穏やかです。

担当 篠原

太陽の活動は穏やかになっています。
北東の端からは1573黒点群が現れましたが、
掲載の写真では白斑が見える程度で、小さな黒点があるだけです。
特にフレアも起こしていません。

一方、中央の南半球側に1574黒点群が出現しました。
小さな黒点ですが、磁場の分布を見ると、
通常の南半球の極性とは反対を向いていました。

1枚目の図を見て下さい。
上半分は可視光の写真、下半分は磁場分布の写真です(どちらもSDO衛星)。
下の写真の白い部分は磁石のN極、黒い部分はS極が広がっています。
太陽の黒点では、磁場のN極とS極が東西(横方向)に並んで現れることが多く、
その並び方は、北半球と南半球で逆になり、
約11年の太陽活動周期期間中はだいたい決まっています。

現在の第24周期では、南半球の磁場極性は、右にN極[白]、左にS極[黒]です。
1569黒点群、1571黒点群は、どちらもこの順番です。
しかし、新しい1574黒点群は反対で、右にS極[黒]、左にN極[白]となっています。
時々見られる事の様ですが、興味深いので紹介しました。


太陽風は、速度が380km/秒から440km/秒へやや上がっています。
磁場強度は、5nTとほとんど変わらないのですが、
27日周期の図を見ると、セクターの境界がやって来たようで、
「T」(太陽風の磁場の大まかな方向が地球から太陽方向)から、
「A」(太陽から地球方向)に切り替わっています。

今回の切り替わりでは、速度や磁場の状態に特に変化はありませんでした。
コロナホールの影響も今のところ特に見られません。

すると、この後の注目はCMEの影響がやって来るかどうかです。
時間がかかっているので、速度の変化は小さく、
磁場の強まりが発生するかどうかでしょう。

磁気圏の活動は基本的に静穏です。
太陽風磁場が南向きに-5nTくらいに振れた時間帯に、
一時的にAE指数が増加している程度です。



1574、1569、1571黒点群の可視光写真(上半分)と、磁場極性の写真(下半分)。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。