宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:24)
今日、M1.6の中規模フレアが発生しました。
また、M2.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 1 03:24 M1.6
6/30 21:48 M1.0
19:47 C2.7
18:42 C1.6
17:22 C4.4
08:30 C1.8
6/29 18:12 M2.2
17:18 C2.9
15:24 C6.2
13:09 C4.6
10:18 C6.7
09:21 C1.4
06:42 C3.4
04:27 C2.8
01:03 M2.4

黒点  7/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1512 9 β C1
1513 4 βγ M2
1514 11 β C4
1515 10 βγ C6
1516 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 651 -2.9
-2 h 650 +0.7
-4 h 645 -0.9
-6 h 660 -0.9
-8 h 666 -2.7
-10 h 632 +1.9
-12 h 594 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -38 -/ -
-2 h -26 -/ -
-4 h -29 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -27 -/ -
-10 h -27 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^2
7/ 1 0.3 5x10^2
6/30 0.4 1x10^3
6/29 0.4 8x10^2
6/28 0.5 1x10^3
6/27 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/26 12:32 1512黒点群が少し大きくなり、Cクラスのフレアを起こしています。太陽風の速度はやや高速です。
2012/ 6/27 11:19 太陽に黒点が増えてきました。C1の小さなフレアも発生しています。太陽風は低速気味です。
2012/ 6/28 09:14 Cクラスのフレアが増えています。太陽風は500km/秒と高速になっています。
2012/ 6/29 11:54 M2.4の中規模フレアが発生しました。コロナホールが太陽の中心に達し、高速風が近づいています。
2012/ 6/30 11:24 太陽でM2.2の中規模フレアが発生しました。太陽風の変化も近づいている様です。
最新のニュース

2012/ 7/ 1 11:24 更新
Mクラスのフレアが2回発生しています。650km/秒の高速太陽風がやって来ました。

担当 篠原

1513黒点群で、Mクラスの中規模フレアが2回発生しました。
30日22時(世界時30日13時)にM1.0、
7月1日3時半(世界時30日18時半)にM1.6です。
GOES衛星の動画をご覧下さい。
動画開始後に「Faster」ボタンを2回くらい押すと、見やすい速度になります。

X線のグラフでは、2つのMフレアはどちらも短時間の変化で
(M1.0のフレアは、グラフの問題でMのレベルまで線が上がっていません)、
CME(太陽ガスの放出現象)は伴っていないと思われます。

現在、NASAのサイトに問題があるのか、
SDO衛星、SOHO衛星ともにページを見ることができません。
仕方ありませんので、太陽の画像については、
NOAA/SWPCのGOES衛星のX線画像を掲載します。
中央から北東(左上)に寄った辺りの明るい領域が1513黒点群です。

1513群の下の1514黒点群でも、C4.4、C2.7などのフレアが発生しています。
太陽では、この後も同程度の活発な活動が見られそうです。


太陽風は、昨日のニュースの後、そのまま速度が上がって、
高速風が始まりました。
30日19時(世界時30日10時)に、600km/秒まで上昇しています。
その後、現在まで650km/秒となかなか高い速度で安定しています。
27日周期の図を参照すると、前周期よりも1日早い到来です。

磁場強度は、昨日いっぱいは10nT前後と強まっていましたが、
今日に入ったくらいから7nTくらいに少し下がっています。
しかし、まだ平均よりは高く、高速風はまだ前半部にあるのでしょう。

太陽風磁場の南北成分は、ACEのグラフの前半で頻繁に南向きに振れています。
-10nTの振れ幅も見られます。
このため、磁気圏の活動も活発化して、
AE指数のグラフでは、1000nTに及ぶ様な大きめの変動が記録されています。
極域では活発なオーロラの活動が見られたのではないかと思います。

グラフの後半は、振れ幅が少し減って、500nT程度に下がっていますが、
これは、太陽風磁場の強度が少し下がってきたこともあって、
南向きへの振れ幅が小さくなって来たためでしょう。

GOES衛星のX線写真を見ると、コロナホールは、太陽の中心を通過中です。
これから4〜5日程度は高速風は続くのではないかと思います。



GOES衛星による太陽のX線画像。
(c) NOAA/SWPC


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。