宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:56)
今日、C1.5の小規模フレアが発生しました。
また、M1.9の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 9 04:31 C1.5
5/ 8 22:03 M1.5
18:19 C1.7
17:22 C1.9
02:21 C7.4
5/ 7 23:03 M1.9
20:02 C8.0
15:58 C4.1
15:45 C2.5
12:20 C2.7
11:33 C7.1
05:04 C4.3
04:06 C2.4
02:54 C5.9
02:30 M1.4
02:05 C3.1
01:38 C3.2

黒点  5/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1470 2 β ---
1471 3 β M2
1474 1 α ---
1476 33 βγδ M1
1477 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 463 -1.0
-2 h 412 +8.4
-4 h 366 -3.9
-6 h 341 -4.4
-8 h 367 +6.2
-10 h 354 +6.2
-12 h 343 +6.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -14 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h 9 -/ -
-8 h 10 -/ -
-10 h 9 -/ -
-12 h 6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
5/ 9 0.3 3x10^3
5/ 8 0.4 1x10^3
5/ 7 0.4 1x10^3
5/ 6 0.4 1x10^3
5/ 5 0.4 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 5/ 3 10:52 太陽の東端にコロナホールと新しい黒点群が見えてきました。太陽風磁場の南向きが強まっています。
2012/ 5/ 5 11:53 太陽風は300km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。C1〜2のフレアが度々発生しています。
2012/ 5/ 6 09:31 太陽の東端から現れた黒点群でMクラスフレアが発生しました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2012/ 5/ 7 09:15 1476黒点群がMクラスフレアを起こしています。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2012/ 5/ 8 10:21 M1.9の中規模フレアが発生してCMEも噴出しています。明日くらいから高速の太陽風が到来しそうです。
最新のニュース

2012/ 5/ 9 10:56 更新
コロナホールによる太陽風の乱れが始まりました。オーロラの活動も強まっています。

担当 篠原

太陽風の乱れが始まりました。
昨夜から、太陽風の磁場強度は10nTを超えて強まり、
現在も15nT付近で推移しています。
速度も、今朝から上昇を始め、
現在、470km/秒と高速状態に変わりつつあります。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真に見えていたコロナホールの影響が
地球に及び始めたのだと思われます。
27日周期の図で前周期と比較すると、半日ほど早まったくらいで、
ほぼ、自転周期通りに回帰した印象です。

磁場強度が強まっていることから、速度は更に上昇すると思われます。
前周期も600km/秒台まで高まっていました。
今後の変化に注目して下さい。


磁場強度の強まりとともに、磁場の南北成分も大きく振れています。
-10nTと強く南を向くことも度々で、この影響で磁気圏の活動も強まっています。
AE指数のグラフは、700nTくらいの中規模の変化を記録しています。
まだ、データがそろっていない状況ですので、今後のアップデートにも注目です。

南極の昭和基地で、この擾乱による活発なオーロラが観測されています。
月が明るく光っているため、観測条件は厳しいですが、
空を覆うようにオーロラのにぎやかな輝きを見ることができます。

太陽風の速度が次第に高まっているため、
今後も磁場が大きく南向きに振れると、
一段と活発な磁気圏活動が発生するでしょう。


太陽は、1476黒点群が昨日よりも大きくなっている様です。
昨夜、8日22時(世界時8日13時)にM1.4の中規模フレアを起こしていますが、
X線グラフの変化は弱まっている様に見えます。

しばらく休んで、再び活動を強めるということも良く見られるので、
引き続き太陽の活動には注目してください。

また、南東から1477黒点群が顔を出しています。
どの様な活動を見せるでしょうか。




南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。