宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:25)
今日、C2.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/27 06:35 C2.3
2/26 20:12 C1.4
2/25 --- ---

黒点  2/27 (NOAA)
磁場 フレア
1422 3 β ---
1423 1 α ---
1424 1 α ---
1425 1 α ---
1426 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:17 462 -3.6
-2 h 467 +4.1
-4 h 441 +1.0
-6 h 398 +0.6
-8 h 418 -0.5
-10 h 400 +1.4
-12 h 412 +2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -2 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.9 2x10^3
2/27 4.0 3x10^3
2/26 4.6 2x10^3
2/25 2.7 2x10^3
2/24 0.3 2x10^3
2/23 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 2/22 12:28 太陽風の速度は低速風に変わりつつあります。アラスカのオーロラの写真をどうぞ。
2012/ 2/23 09:01 太陽風の速度は500km/秒台に上昇し、コロナホールによる高速風が始まった様子です。
2012/ 2/24 10:06 太陽風の速度は420km秒に下がって落ち着いています。太陽も穏やかです。
2012/ 2/25 13:58 太陽でフィラメントの噴出が発生し、地球へも影響が及びそうです。現在の太陽風は穏やかです。
2012/ 2/26 12:21 太陽でフィラメントの噴出が発生しています。現在の太陽風は平均的な状態です。
最新のニュース

2012/ 2/27 10:25 更新
太陽風の弱い乱れが到来しました。速度は450km/秒に高まっています。

担当 篠原

24日朝に発生したCMEの影響がやって来ました。
ACE衛星の観測によると、
今朝、27日6時(世界時26日21時)に、太陽風の小さな乱れが到来しました。
磁場強度が5nTから10nTに、プラズマの密度は1個/cm^3から10個/cm^3に、
速度は400km/秒から480km/秒と、
大きな変化ではありませんが、それぞれ急に増加しています。

この変化は30〜40分ほどかけて地球に到達しています。
アメリカのボールダーの磁場データによると、
27日6時30〜40分(世界時26日21時30〜40分)に、
磁場H成分(水平北向き成分)の急な増加が発生しています。
太陽風の強まりによって、磁気圏が押されたことによる変化です。

同様の変化は、静止衛星軌道にあるGOES衛星の磁場データにも見られます。
グラフの後半にある急な立ち上がりがその変化です。
振れ方としてはこちらの図の方が劇的に見えます。

この変動に関係しているのではないかと思うのですが、
ノルウェー、トロムソの全天カメラの画像を見ると、
この時間帯にオーロラの小さな強まりが起きています。
ただし、AE指数のグラフによると、
前後数時間にわたって、小規模のオーロラ活動が続いているので、
ここで紹介したオーロラは偶然このタイミングに見えていただけかもしれません。

ACEのデータに戻ると、最新のところで、磁場が大きく南を向いています。
この状態が続くと、活発なオーロラ活動が起きたり、
弱い磁気嵐なども発生するかもしれません。
今後の変化に注目してください。


太陽では、C1.3、C2.3と小さな小規模フレアが起きています。
発生地点は1421黒点群です。
しかし、この場所にはもう黒点は見えていないので、
活動領域1421と呼ぶべきでしょう。
掲載の写真では白斑が見えています。

太陽は、東側に新しい黒点が現われています。
多少、活発化するかもしれません。



アメリカ・ボールダーの12時間の磁場変化。21時半頃にH成分の急な増加が起きています。
(c) NOAA/SWPC


GOES衛星の磁場データ。太陽風の強まりによる急な増加が発生しています。
(c) NOAA/SWPC


ノルウェー・トロムソの全天カメラによるオーロラの様子。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。