宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:28)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/18 --- ---
2/17 --- ---
2/16 --- ---

黒点  2/18 (NOAA)
磁場 フレア
1416 1 α ---
1418 5 β ---
1419 6 β ---
1420 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:17 295 +1.2
-2 h 301 +1.2
-4 h 304 +1.8
-6 h 297 +2.4
-8 h 302 +2.0
-10 h 306 +1.9
-12 h 319 +2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -19 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -20 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -21 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -23 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^2
2/18 0.5 9x10^2
2/17 0.4 5x10^2
2/16 0.3 5x10^2
2/15 0.3 3x10^2
2/14 0.4 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 2/13 09:47 太陽風はやや低速です。これからコロナホールの影響が始まる可能性があります。
2012/ 2/14 12:19 太陽風の弱い乱れにより、オーロラの活動が強まりました。今後CMEの影響が到来するかもしれません。
2012/ 2/15 13:14 太陽風磁場の南向きが強まって、活発なオーロラが発生しています。
2012/ 2/16 10:32 太陽風磁場の南向きが長時間続き、活発なオーロラ活動が1日にわたって発生しました。
2012/ 2/17 11:29 太陽風は低速になり、磁気圏はとても静かです。太陽もとても静かです。
最新のニュース

2012/ 2/18 14:28 更新
太陽風の速度はとても遅くなり、磁気圏も静かです。

担当 篠原

今日の宇宙天気は、とても静かです。
太陽風の速度は、更に下がって300km/秒を割りつつあります。
かなり遅い太陽風になっています。
磁場強度は、5nTを前後する程度で、平均的な状態です。

27日周期の図を見ると、前周期の1月21日も同様にかなり遅い状態で、
その分布がそのまま回帰した様な変化です。
コロナホールが発生していましたが、ここまでは特に影響は及んでいません。

27日周期の図によると、
前周期は1月22日から速度や、特に磁場が大きく乱れています。
これはCMEによる突発性の変化で、回帰することはありません。
これからしばらくは参考にできないので注意してください。

その今後ですが、SDO衛星AIA193で太陽の中心に見えていたコロナホールが、
だいぶ西半球に移動しています。
今後は、こちらからの影響がやって来る可能性があります。
規模は小さかったですが、赤道付近にあったため、
噴き出した太陽風が地球へ向かってくる可能性は高くなります。
小規模の太陽風の乱れくらいはやって来るのではないでしょうか。


太陽は、1418黒点群が復活しています。
しかし、他の群も含めて、黒点はどれも小さく、活動も静かです。
X線グラフはほとんど変化していません。

その一方、一昨日、16日夕方の現象ですが、
太陽の裏側でフレアが発生し、CME(太陽ガスの放出現象)が起きています。
SOHO衛星のLASCO C3では、太陽全体を包むように白いガスが広がって行く、
フルハロー型のCMEとして見えています(1枚目の動画をどうぞ)。

ただし、この写真だけでは、地球側に噴き出したのか、
反対側に噴き出したのか分かりません。
そこで、STEREO Behind衛星のデータを見ると、
EUVI 195では、地球とは反対側にあたる太陽の左端でフレアが発生し、
COR2では、その後CMEが噴き出して行く様子を見ることができます。

地球側はおとなしく見えている太陽も、
裏でこんな活動を起こしたりしている訳です。



SOHO衛星LASCO C3による、太陽の裏側で発生したCME。太陽全体を包むように広がるフルハロー型に見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Behindから見たCME。地球とは反対の左側に噴き出しています。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。