宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:53)
一昨日、X1.8の大規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/30 --- ---
1/29 --- ---
1/28 03:03 X1.8
02:36 C3.3

黒点  1/30 (NOAA)
磁場 フレア
1408 2 α ---
1410 4 β C1
1411 6 β ---
1412 4 β ---
1413 8 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 409 -1.0
-2 h 413 -1.4
-4 h 393 -2.4
-6 h 395 -1.0
-8 h 394 -0.4
-10 h 410 -2.1
-12 h 421 -2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -25 -/ -
-2 h -25 -/ -
-4 h -23 -/ -
-6 h -24 -/ -
-8 h -27 -/ -
-10 h -28 -/ -
-12 h -27 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 52 1x10^3
1/30 83 2x10^3
1/29 686 2x10^3
1/28 796 4x10^3
1/27 32 1x10^3
1/26 139 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 1/25 15:56 CMEによる太陽風の擾乱が到来し、磁気圏の活動が活発に起きました。
2012/ 1/26 10:29 太陽風の乱れは終わりに近づいています。太陽も黒点が少なくなっています。
2012/ 1/27 09:45 1402黒点群でCクラスフレアが続きました。コロナホールの影響か、太陽風はやや高速です。
2012/ 1/28 12:52 X1.7の大規模フレアが発生しました。太陽放射線が増加しています。CMEは横向きなので影響は小さいでしょう。
2012/ 1/29 10:27 太陽は穏やかです。太陽風は平均的な状態で、弱いオーロラ活動が続いています。
最新のニュース

2012/ 1/30 09:53 更新
太陽は穏やかで、太陽風も平均的な状態です。これからCMEの影響が到来するかもしれません。

担当 篠原

昨日はCMEの動画を掲載できなかったので、
改めて、X1.7の大規模フレアに伴って発生したCMEの様子を紹介します。
発生地点が北西の端だったため、CMEのガスも右上方向を中心に広がっています。

この動画を見ていると、ぎりぎりですが、
地球方向(手前方向)にも噴出が広がっているように感じます。
今日か明日くらいに、ある程度の太陽風の乱れがやって来るかもしれません。
磁場の振れ具合によっては、活発なオーロラ活動も期待できます。
ライブカメラなどに注目してください。

SOHO衛星LASCO C3の動画では、
画面中に白い筋がちらちらとたくさん見えています。
これは、太陽放射線(非常に高速の陽子)が増加したために発生したノイズです。
CME発生の前はほとんど見えず、CMEの発生後に急激に増えているのが分かります。
動画の次に、3日間の太陽放射線のグラフを掲載しています。
ノイズの増加は、このグラフの左寄りの立ち上がりに対応しています。

CMEのガスが見えなくなる世界時28日0時以降は、動画の写真を1時間間隔にして、
その後1日半の経過を見ています。
すると、時間とともにノイズも減って行きます。
太陽放射線のグラフの後半は、ゆっくりと減少が続いています。
この図の右寄り、赤線がちょうど100を切る頃までを動画にしています。


現在の太陽は、フレア活動は特になく、穏やかな状態です。
小さいですが、新しい黒点群が発生しています。
また、東の1410、1413黒点群付近では小さな活動が続いていて、
今後発達する様だと、フレアの活動も高まりそうです。


太陽風は、速度は400km/秒、磁場強度4nTと平均的な状態で安定しています。
磁場の南北成分は、振れ幅は小さいですが、南寄りの傾向が続いていて、
AE指数によると、200〜400nT程度の小さなオーロラ活動が続いているようです。

今後の太陽風は、基本的には穏やかに推移しそうですが、
CMEの影響で一時的に強まるかもしれません。
どのタイミングで、どの程度の乱れがやって来るのか注目しています。



SOHO衛星LASCO C3による、北西方向へのCMEの噴出と太陽放射線によるノイズの変化。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。