宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:29)
昨日、M1.6の中規模フレアが、一昨日もM2.5の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 2 --- ---
1/ 1 16:22 C3.3
01:16 M1.6
12/31 22:04 M2.5
08:28 C1.6
05:46 C3.6
05:13 C4.5
03:15 C1.9

黒点 12/31 (NOAA)
磁場 フレア
1384 3 β ---
1386 12 β C1
1388 1 α ---
1389 15 βγ M2
1390 8 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 362 +2.4
-2 h 363 +1.7
-4 h 362 -2.7
-6 h 372 -0.8
-8 h 350 -1.5
-10 h 360 -2.3
-12 h 362 -2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -7 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^0
1/ 2 0.4 1x10^1
1/ 1 0.3 1x10^1
12/31 0.4 1x10^1
12/30 0.4 1x10^1
12/29 0.3 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/12/28 13:06 太陽ではCクラスのフレアが続いています。太陽風はとても遅く、磁気圏は静穏です。
2011/12/29 12:43 C4〜6のフレアが続いています。太陽風の速度はやや上がりましたが低速で、磁気圏も静かです。
2011/12/30 13:32 Mクラスのフレアが3回発生しました。太陽風は平均的な速度に高まっています。
2011/12/31 14:36 Cクラスフレアが続いています。太陽風はやや低速になり、小規模のオーロラ活動が起きています。
2012/ 1/ 1 12:21 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。2012年最初のフレアとオーロラを動画でご覧下さい。
最新のニュース

2012/ 1/ 2 09:29 更新
太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。太陽コロナの長期変化を紹介します。

担当 篠原

NASAの太陽活動予報の図で見られる様に、
現在、太陽活動は第24活動周期の極大に近づいていると考えられます。

最近の太陽は、黒点相対数が100を超える日も見られますが、
2008〜2009年頃は1年の半分以上が黒点数0の日でした。
この間の太陽活動の高まり方を、
SOHO衛星のEIT195による太陽コロナ写真の変化で見てみましょう。

掲載している動画は、2009年1月1日から2012年1月1日まで、
毎月1枚ずつ37枚をつなげたものです。
初めは全体が薄暗かった太陽に、ぽつぽつと明るい活動領域が発生し、
やがて北半球と南半球にそれぞれ明るい帯が作られている様子が分かります。

微妙に太陽が回転して見えるのは、太陽の自転周期27日に対して、
写真は1ヶ月毎と3〜4日ずれて進行しているためです。

今後は、活動領域の2本の帯がそれぞれ赤道側に寄って行き、
やがて次の極小期を迎えることになります。
現在の活発な時期がどれだけ続くのか、そして、次の極小はどんな様子になるのか、
10年スケールの長い話です。
のんびりと追いかけて下さい。



昨日は今年初めてのフレア、オーロラを紹介しましたが、
その後はどちらも静かです。

太陽風は、360〜370km/秒と低速で推移し、
磁場強度は5nTから4nTへやや弱まっています。
今後も、このまま低速の風が続くでしょう。

磁気圏も概ね静穏で、AE指数のグラフはデータエラーになっていますが、
一部に小規模の変化が発生しているくらいです。

この後は、SDO衛星AIA193の太陽東側に見える、
細長いコロナホールの様子に注目する程度です。
このコロナホールも規模は小さいので、地球への影響は弱いでしょう。


太陽のフレア活動も弱まったままです。
1日16時半(世界時1日7時半)に1389黒点群で
C3.2の小規模フレアが発生したくらいです。

可視光写真の黒点の姿も、全体的に弱々しくなっています。



2009年1月から2012年1月まで、EIT195による太陽コロナの変化。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。