宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:49)
昨日、C3.8の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 2 --- ---
12/ 1 11:01 C2.0
06:51 C3.6
05:19 C3.8
11/30 09:03 C2.1

黒点 12/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1356 3 β C4
1358 3 β ---
1361 7 β C1
1362 10 β C1
1363 5 β C2
1364 1 α C4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:37 445 -0.1
-2 h 450 +1.8
-4 h 465 +0.1
-6 h 470 -0.6
-8 h 467 +0.7
-10 h 474 -0.9
-12 h 489 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -18 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -23 -/ -
-12 h -25 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^1
12/ 2 0.3 8x10^1
12/ 1 0.6 6x10^1
11/30 0.8 3x10^1
11/29 4.1 7x10^1
11/28 34.1 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/11/27 09:44 太陽で大きなCMEが発生し、太陽放射線の増加も起きています。29日頃に乱れがやって来る可能性があります。
2011/11/28 09:55 太陽風の速度は400km/秒台に上がっています。今後、コロナホールやCMEの影響が見られそうです。
2011/11/29 09:43 CMEによる太陽風の乱れがやって来ました。オーロラの活動が少し高まっています。
2011/11/30 13:14 太陽風はやや高めの状態で、オーロラも時々発生しています。
2011/12/ 1 10:49 太陽風磁場が長時間南向きになり、磁気圏のオーロラ活動が強まりました。
最新のニュース

2011/12/ 2 12:49 更新
太陽の東西にCMEが噴出しています。太陽風はやや高速ですが、磁気圏の活動は小さくなっています。

担当 篠原

昨日の朝に発生したCMEの様子を紹介します。
1枚目の動画は、SOHO衛星のLASCO C2とC3カメラによる撮影です。
12月1日6時(世界時11月30日21時)過ぎに、
CMEが太陽から左右に広がるように噴き出しています。

この様なガスの広がり方はハローCMEと言って、
CMEが地球方向、または反対方向に向かっている時に見られます。
しかし、SDO衛星AIA304で今回の太陽コロナの変化を見ると、
コロナの噴出が東(左)の端と西(右)の端で連続的に起きていたことが分かります。
発生時間の差が1時間程度しかなかったため、
左右同時に太陽を包むようにガスが広がって見えたのです。


その後、太陽のフレア活動はC1の小さなフレアが2回発生した程度です。
黒点は多く見えていますが、活動的な群はない様です。


太陽風は、速度は460km/秒前後とやや高めの状態が続きましたが、
磁場強度は3〜4nTほどに下がり、
コロナホールの影響は後半に入った様です。

磁場の南北成分は、0nTをはさんで南北に小さく揺れる程度で、
オーロラ活動はAE指数で300nTほどの小さな変化だけになりました。

磁場強度が下がったことから、速度も次第に落ちて行くでしょう。
オーロラの活動も小さくなっていくと思われます。

今回のコロナホールが通り過ぎると、CMEなどの突発的な変化をのぞくと、
太陽風は穏やかな状態がしばらく続きそうです。



SOHO LASCO C2、C3カメラによる、太陽の東西に広がるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の東西で発生したフィラメントの噴出。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。