宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:19)
今日、C1.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/30 06:42 C1.8
8/29 19:53 C2.9
19:12 C1.9
16:07 C3.7
8/28 --- ---

黒点  8/30 (NOAA)
磁場 フレア
1275 2 α ---
1277 1 α ---
1279 6 β ---
1280 2 β ---
1281 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 443 +1.9
-2 h 451 -0.6
-4 h 463 +0.9
-6 h 466 +1.0
-8 h 491 +1.2
-10 h - -0.3
-12 h - +0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^1
8/30 0.4 6x10^1
8/29 0.3 5x10^1
8/28 0.5 1x10^2
8/27 0.4 2x10^2
8/26 0.4 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 8/25 09:42 太陽風の速度は下がり始めています。2日ほど穏やかな状態になりそうです。
2011/ 8/26 08:48 太陽風は平均的な速度に戻っています。明日以降、高速風になりそうです。
2011/ 8/27 09:50 太陽風は400km/秒の速度で安定しています。これから高速風が始まりそうです。
2011/ 8/28 13:30 太陽風の速度は450km/秒に上がった程度で、高速風らしい変化は来ていません。
2011/ 8/29 13:05 太陽風の速度は450km/秒に上がり、コロナホールの影響がやって来たようです。
最新のニュース

2011/ 8/30 10:19 更新
太陽風の速度は下がり、高速風は1日で終わりました。太陽で小規模のフレア活動が続いています。

担当 篠原

カナダ・イエローナイフの大塚氏より、昨夜のオーロラの写真が届きました。
世界時29日8時半頃のオーロラです。
強いオーロラ爆発だったとのことで、
とても鮮やかで、激しい変化が感じられるオーロラが撮影されています。

ACEの太陽風データを見ると、2時間半ほど前の世界時29日6時頃から、
磁場が-4nTの南向きになっています(地球に達するのは1時間ほど後です)。
速度は500km/秒と高速状態で、
ここでエネルギーが磁気圏に流入し、オーロラの発生につながったのでしょう。

その様子はGOES衛星の磁場データでも見ることができます。
3枚目の図の29日7〜9時頃を見ると、
磁場が大きく下がって急上昇する変化が記録されています。
これは、磁気圏の尾部にエネルギーが蓄えられ、
やがてそれが爆発的に開放された変化を表しています。

この爆発現象によってオーロラが発生し、
AE指数のグラフでは、500nTを超える中規模の変動が記録されています。

興味深い写真をありがとうございます。


昨夜よりACE衛星の速度データが回復しています。
SOHOのデータも参照すると、太陽風の速度は最高で530km/秒ほどに達したようです。
しかし、すぐに低下に転じて、既に440km/秒と平均的な速度に戻りつつあります。

磁場強度も、8nTに強まっていた状態から、現在は4nT近くに弱まっています。
コロナホールによる高速太陽風の領域は通過しつつある様です。


この後、太陽風はしばらく穏やかな状態が続くでしょう。
SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真には、目立ったコロナホールは見られません。


太陽では、C3.7、C2.9、C1.1、C1.7と小規模のフレア活動が続いています。
発生しているのは太陽の西と東の縁のあたりで、
GOESのSXI動画を見ていると、太陽の右と左で次々にフレアが発生しています。

東の活動領域はやがてこちら側に顔を出します。
今後どの様な活動を起こすでしょうか。



イエローナイフの大塚氏の撮影による、世界時29日8時半頃のオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


イエローナイフの大塚氏の撮影による、世界時29日8時半頃のオーロラ。
(c) YOSHI OTSUKA


GOES衛星の磁場南北成分。29日7〜9時にオーロラ活動に伴う変化が観測されています。
(c) NOAA/SWPC


GOES-15のX線カメラによる太陽フレアの様子。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。