宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:31)
昨日、C6.1の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/21 --- ---
2/20 05:57 C2.0
01:39 C6.1
01:26 C2.2
2/19 17:00 C8.6
15:56 C2.6
11:41 C3.5
05:52 M1.4
04:15 C7.1
03:50 C4.4
02:47 C3.9
00:46 C5.6

黒点  2/20 (NOAA)
磁場 フレア
1158 10 βγ C6
1161 19 βγδ C3
1162 20 βγ M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:25 436 -3.0
-2 h 392 -2.8
-4 h 400 -1.8
-6 h 434 -0.1
-8 h 443 -0.2
-10 h 460 -2.5
-12 h 416 -3.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -40 24/ 6
-2 h -42 27/ 8
-4 h -43 24/ 4
-6 h -44 26/ 9
-8 h -48 29/ 19
-10 h -50 12/ 19
-12 h -53 3/ 22

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
2/21 0.4 6x10^3
2/20 0.4 3x10^3
2/19 0.3 2x10^1
2/18 0.4 4x10^1
2/17 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/17 12:57 1158黒点群は活動的な状態が続いています。Xフレアによる太陽風擾乱の到来が近付いています。
2011/ 2/18 08:23 高速風はまだ始まっていません。到来が遅れるほど、乱れは小さいものになります。
2011/ 2/18 20:01 M6.6の中規模フレアが発生しました。1161黒点群が活動を強めているようです。
2011/ 2/19 12:20 1162黒点群が出現して、中小規模フレアを頻繁に起こしました。太陽風の乱れは続いています。
2011/ 2/20 11:18 1158黒点群は西に没しつつあります。高速風は終わり、太陽風は穏やかになりつつあります。
最新のニュース

2011/ 2/21 08:31 更新
太陽の活動は次第に小さくなっています。東側には大きなコロナホールが広がっています。

担当 篠原

Xフレアを発生させた1158黒点群は、とうとう西側に沈んで見えなくなりました。
X線のグラフがどんどん下がっているのは、この影響も大きいでしょう。

太陽に残っているのは、北半球側の1161黒点群(下)と1162黒点群(上)です。
この1日では、それぞれC1の小さな小規模フレアを起こしているだけで、
活動度は下がっています。
しかし、黒点としては大きな規模を保っているので、注意は必要です。


太陽風は、400〜450km/秒と平均的な速度域で変化しています。
磁場強度は5nTをはさんで、減少気味です。
太陽風は、CMEに関係した乱れからは脱出しつつある様です。

磁場の南北成分は南寄りの傾向が続いています。
そのため、AE指数で500nT前後の中規模のオーロラ活動が発生しています。

磁場南向きの傾向が続くと、この後もオーロラ活動が期待できます。
ただし、太陽風は落ち着く方向にあると思われるので、
磁気圏の活動も規模は次第に小さくなっていくでしょう。


STEREO Behindで先回りして太陽の東側を見ると、
ここには大きなコロナホールが広がっています。
分布はある程度変わっていますが、前周期にも見られた広がりで、
27日周期の前周期のデータが参考になると思われます。
すると、前回は2月1日より太陽風の高速風が始まっています。
これを目安にすると、2月28日以降に速度の上昇がやって来そうです。

赤道付近から北半球の高緯度域にかけて、大きく広がるコロナホールなので、
影響が注目されます。


また、放射線帯の高エネルギー電子が増加をしています。
今日は数千のレベルですが、このまま10,000まで増加を続ける可能性があります。
こちらの変化にも注意してください。



STEREO Behind EUVI195による太陽コロナ。太陽の東側に大きなコロナホールが広がっています。
(c) STEREO (NASA)


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。