宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:17)
今日、X2.3の大規模フレアが発生しました。
また、M6.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/15 10:30 X2.3
09:31 C2.7
08:36 C2.7
04:10 C6.7
02:20 M2.3
2/14 22:47 C8.5
21:41 C9.5
17:33 C2.5
15:50 C6.7
13:26 C8.3
11:35 C1.7
02:23 M6.6
2/13 22:22 C4.7

黒点  2/15 (NOAA)
磁場 フレア
1157 9 β ---
1158 36 βγ M7
1159 2 β ---
1161 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:06 445 +3.7
-2 h 386 +12.2
-4 h 399 +14.2
-6 h 402 +10.3
-8 h 353 -16.3
-10 h 381 -5.3
-12 h 395 -3.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -22 -24/ 13
-2 h -27 0/ 39
-4 h -31 -16/ 33
-6 h -48 10/ 9
-8 h -20 1/ 21
-10 h -15 -19/ 6
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
2/15 0.4 2x10^3
2/14 0.5 1x10^3
2/13 0.5 7x10^2
2/12 0.3 3x10^3
2/11 0.3 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/11 12:32 1153黒点群は小規模フレアを起こしながら西に没しました。太陽風は穏やかです。
2011/ 2/12 12:54 太陽の東側でフレアとCMEが発生しています。太陽風は400km/秒台に上がりました。
2011/ 2/13 12:41 1158黒点群が大きく広がっています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/14 12:58 M6.6の中規模フレアが発生しました。1158黒点群は大きく発達しています。
2011/ 2/15 03:10 1158黒点群は活発な活動が続き、M2.2の中規模フレアを起こしました。
最新のニュース

2011/ 2/15 13:17 更新
X2.2の大規模フレアが発生しました。地球方向にCMEも激しく噴き出しています。

担当 篠原

今日、2月15日10時半(世界時15日1時半)、活発な活動を続けていた1158黒点群で、
X2.2の大規模フレアが発生しました。
Xクラスのフレアは、2006年12月以来、4年ぶりのことです。

先ほどまで、昨夜発生したM2.2フレアを主題に原稿を準備していたのですが、
全部吹っ飛んでしまった感じです。
学校の関係で更新が遅くなっていますので、
手短に報告します(と思ってましたが、長くなりました)。


1158黒点群は、昨日の午後、14日13時(世界時14日4時)以降、一段と活動が強まり、
C8.3、C6.6、C9.4、C7.0とCクラス後半のフレアを頻発させました。
そして、15日2時半(世界時14日17時半)に、M2.2と2つめの中規模フレアを起こしたのです。
その後も、C6.6、やや弱まってC2.7、C2.7と小規模フレアを起こし続け、
つい先ほど、X2.2の大規模フレアの発生となりました。

SDO AIA193による動画を1枚目に紹介します。

さすがXクラスだけあって、CME(太陽ガスの放出現象)も豪快に始まっています。
STEREO Aheadによる速報をどうぞ(4枚目の写真)。
明日は動画を紹介できるでしょう。

現在の1158黒点群の拡大図は3枚目です。

Xフレアの前の1158黒点群の様子を、拡大写真の動画で紹介します。
今日の2枚目です(Xフレア発生前に作成していたのです・・・)。

ついでに、5枚目は、とうとう360度繋がった、太陽コロナ地図です。
STEREO Ahead、Behind、SDOの共同作業です。
この写真での切れ目がいよいよ無くなったので、紹介しようと考えていたのですが、
それどころではなくなってしまいました。


今日は本当に盛りだくさんで、太陽風にも面白い変化が発生しています。
ちょうど15日0時(世界時14日15時)に、太陽風の衝撃波がやって来たのです。
速度は400km/秒に上がった程度でしたが、磁場強度が最大20nTにまで強まっています。
CMEによる乱れがやって来たのでしょう。

磁場が大きく南を向いていて、Dst指数で-60nTほどの小規模の磁気嵐になっています。
AE指数も、ここで1000nTという大規模な変動を記録しています。
Xフレアさえなければ、この変化も詳しく見てみたかったところです。


X2.2の大規模フレアによるCMEは、太陽のほぼ中心で発生していることから、
地球へ確実にやって来るでしょう。
どのくらいの速度でやって来るのか、
かなりの高速であれば2日後には地球に到達する可能性もあります。
STEREOやSOHOの写真がそろうと、様子も分かってくるかもしれません。
これから4日間くらいは大いにデータに注目してください。



ところで、今日の鹿児島は快晴なので、
この後、日食メガネで黒点の眼視観測に挑戦してみます。
メガネをお持ちの方は、ぜひ挑戦してみてください。



1158黒点群で発生したX2.2の大規模フレア。SDO衛星AIA193カメラ撮影による。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


Xフレアより前の1158黒点群の活動の様子。SDO衛星AIA193カメラ撮影による。
(c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星による1158黒点群の拡大写真。
(c) SDO (NASA)


STEREO Behindによる、Xフレアによって発生したCME。
(c) STEREO (NASA)


STEREOとSDOによる、太陽コロナの全球地図。360度つながりました。
(c) STEREO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)


SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。