宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/26 --- ---
12/25 --- ---
12/24 --- ---

黒点 12/25 (NOAA)
磁場 フレア
1038 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:07 371 +0.4
-2 h 356 -4.1
-4 h 342 -0.7
-6 h 327 -2.1
-8 h 290 +0.6
-10 h 309 -0.4
-12 h 317 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -2 4/ 9
-2 h -7 2/ 8
-4 h -3 3/ 16
-6 h -4 11/ 7
-8 h -4 4/ 7
-10 h -4 5/ 3
-12 h -5 6/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 -x10^-Inf
12/26 0.6 4x10^0
12/25 0.6 5x10^0
12/24 0.6 5x10^0
12/23 0.7 6x10^0
12/22 0.6 6x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/21 13:03 太陽に1038黒点群が出現したそうです。太陽風は低速で、CMEの影響はなかった様です。
2009/12/22 08:04 C2.5の小規模フレアが発生しました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。
2009/12/23 08:58 1036黒点群はCクラスの小規模フレアを4回ほど起こしました。太陽風は穏やかです。
2009/12/24 08:50 1036黒点群でC6のフレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2009/12/25 08:34 太陽は2週間ぶりに無黒点に戻ったようです。太陽風は低速で穏やかです。
最新のニュース

2009/12/26 08:44 更新
太陽風磁場の一時的な強まりが発生しましたが、磁気圏は静穏です。太陽風は穏やかな状態が続くでしょう。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと下がって行き、
26日0時(世界時25日15時)頃、280km/秒まで下がりました。

その辺りから、磁場強度と速度が高まりを始め、
磁場強度は最大で10nTまで、速度は現在までに380km/秒へと上昇しています。
NOAA/SWPCの報告では、22日に1036黒点群で発生したC7フレアに伴って起きた
CME(太陽ガスの放出現象)の影響ではないかと見ています。
(地球への到来が早すぎる様に思うのですが、どうでしょうか)

磁場の強まりに伴って、南北成分も-5〜-10nTと大きく南を向いたりしていますが、
AE指数を見ると、磁気圏のオーロラ活動への影響は特に見られません。
AE指数の変化は静かなままです。
太陽風の速度が遅かったことや、磁場南向きの時間が比較的短時間だったためでしょうか。


現在の太陽風は、磁場強度が5nTに下がり、この変動は短時間で終わりそうです。
速度も、上がったと言っても、まだ平均レベルよりやや低めで、
このまま低速状態が続くことになりそうです。


太陽は無黒点のままです。
南東(左下)に白斑が見えています。
しばらく黒点でにぎやかだったので、無くなってしまうと太陽が寂しく見えます。



SOHO EIT195による太陽コロナ。26日2時(世界時25日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。