宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/15 --- ---
12/14 --- ---
12/13 --- ---

黒点 12/14 (NOAA)
磁場 フレア
1034 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:19 290 +2.8
-2 h 285 +5.6
-4 h 281 +6.7
-6 h 281 +5.6
-8 h 275 +5.6
-10 h 265 -0.1
-12 h 264 +2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -8 6/ 5
-2 h -8 0/ 7
-4 h -7 6/ 4
-6 h -10 2/ 4
-8 h -11 4/ 4
-10 h -12 3/ 7
-12 h -16 -1/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
12/15 0.8 6x10^0
12/14 0.7 5x10^0
12/13 0.8 6x10^0
12/12 0.6 8x10^0
12/11 0.7 6x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/10 09:15 太陽風は280km/秒に下がっています。小さな黒点群が上がって来たようです。
2009/12/11 09:27 1034黒点群で、C3の小規模フレアが発生しました。太陽風はとても低速です。
2009/12/12 08:14 250km/秒と非常に遅い太陽風になっています。1034黒点群の活動は落ち着いています。
2009/12/13 10:58 290km/秒と遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/12/14 13:33 太陽風磁場が1日にわたって南向きになりました。低速風のため、小規模のオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2009/12/15 08:37 更新
太陽風磁場の大きな変動が続いています。1035黒点群が大きくなっています。

担当 篠原

太陽風磁場がやや強まっている状態は、現在も続いています。
昨日のニュース以降も、6〜7nTほどの強さがずっと続きました。

地球にオーロラ活動をもたらした磁場南北成分の強い南向きは、
昨夕、14日18時(世界時14日9時)頃まで続き、
その後は反対に北向きに強まっています。

今日の1枚目の図として、1週間幅の太陽風データを掲載します。
図の右半分の12日以降のところに、今回の特徴的な磁場変化が見えています。
磁場強度(白線)が強まった後、南北成分(赤線)が、
長い時間をかけて大きく南北に振れているのが分かります。

この図を見ると、昨夜から来ている磁場北向きの強まりは、
大きな磁場変化の第二波がやってきている様にも見えます。
この後、一昨日のような連続的な南向きが再びやって来るのかもしれません。


磁気圏のオーロラ活動は、昨日もある程度活発になりました。
AE指数では、300〜400nTほどの小規模変動が2回観測されています。
ライブカメラ(Live!オーロラ)でも、
オーロラのきれいな活動を見ることができました。
昨夜は、途中で太陽風磁場が北向きに切り替わったため、
それ以降はエネルギーの流れ込みが止まり、オーロラ活動も見られなくなりました。


この後、太陽風の磁場は、再び南寄りの傾向を強めるかもしれません。
ACEの最後の部分で、南北成分がマイナス方向に向かっているのが注目されます。
または、磁場の大きな変動はこれで終わって、太陽風は穏やかな状態に戻るかもしれません。
引き続き注目してください。


太陽では、昨日、1034黒点群のすぐ上に現れた小さな黒点群が、大きくなっています。
1035黒点群と番号が付きました。
GOES X線の強まりは、こちらの強まりと関係していたのでしょう。

昨日から、Bクラスの小さな変化が目立っています。
今後、Cクラスの小規模フレアなどを起こす可能性があります。



ACE衛星による7日間の太陽風。速度は黄色、磁場強度は白色、南北成分は赤色。
(c) NOAA/SWPC


SOHO EIT195による太陽コロナ。15日8時半(世界時14日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1035黒点群が一気に大きくなりました。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。