宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:30)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 6 --- ---
12/ 5 --- ---
12/ 4 --- ---

黒点 12/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:57 414 +1.5
-2 h 406 +0.8
-4 h 373 -0.8
-6 h 373 +3.9
-8 h 359 +5.2
-10 h 340 -4.6
-12 h 273 -1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:59 -11 -1/ 6
-2 h -16 -6/ 8
-4 h -9 -1/ 5
-6 h -11 3/ 13
-8 h -16 12/ 8
-10 h -13 11/ 8
-12 h -14 14/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
12/ 6 0.6 3x10^1
12/ 5 0.7 2x10^1
12/ 4 0.6 2x10^1
12/ 3 0.7 2x10^1
12/ 2 0.7 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/ 1 08:58 太陽風は、速度270km/秒とかなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。小さな黒点が見えています。
2009/12/ 2 09:24 太陽風はとても遅い状態が続いています。磁気圏も静穏です。太陽は無黒点です。
2009/12/ 3 15:34 太陽風の速度が250km/秒まで下がっています。11月の黒点状況をまとめます。
2009/12/ 4 09:27 250km/秒のかなり遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/12/ 5 12:06 太陽風の速度が230km/秒まで下がりました。非常に遅い速度です。
最新のニュース

2009/12/ 6 13:30 更新
コロナホールの影響で、太陽風速度が400km/秒台に上昇しています。小規模のオーロラ活動も起きています。

担当 篠原

昨夜より、太陽風の速度、磁場強度、密度それぞれが高まり、
コロナホールの影響が到来したと考えられます。

昨日の午後より、磁場強度が強まり始め、5nTを超え、夜には10nTに上がりました。
現在も強さをほぼ保っています。
続いて、プラズマ密度が1個/cm^3を超えて、10個/cm^3に近づき、
速度も、350km/秒へ急に上がって、その後、現在までに420km/秒へ達しています。

27日周期の図によると、到来のタイミングは前周期とだいたい同じです。
速度や磁場強度の強まり具合も、今のところはよく似ています。
このまま前周期通りに進むのなら、
太陽風の速度は今日いっぱいで下がり始めることになるでしょう。
コロナホールの規模を考えると、こうなりそうに思います。

しかし、磁場強度は高いレベルを保っているので、
速度の変化には、もうしばらく注目したいところです。


磁場強度の強まりにより、-5nT程度の南向き磁場がやってきています。
その影響で、AE指数300nTくらいの小規模のオーロラ変動が記録されています。
引き続き、同程度の活動が期待できるので、ライブカメラなどに注目してみましょう。


太陽は無黒点で静穏です。

GOESのX線グラフで、昨日、赤い線が急に増加しています。
どうやら、SOHO EIT195で東端の向こう側に見える明るい領域でフレアが発生したようです。

続いて、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHO LASCO C3の連続写真を掲載します。
左側へ白いガスが小さく飛び出しています。



SOHO EIT195による太陽コロナ。6日9時(世界時6日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/ 5 13:42 UT

12/ 5 15:18 UT

12/ 5 16:42 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。