宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:41)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/29 --- ---
11/28 --- ---
11/27 --- ---

黒点 11/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:37 335 -1.6
-2 h 349 +2.2
-4 h 349 +1.1
-6 h 348 +1.6
-8 h 339 -1.7
-10 h 340 -1.7
-12 h 333 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -13 7/ 11
-2 h -14 14/ 5
-4 h -15 11/ 3
-6 h -17 12/ 4
-8 h -17 14/ 4
-10 h -16 5/ 8
-12 h -14 7/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
11/29 0.5 2x10^1
11/28 0.6 2x10^1
11/27 0.6 3x10^1
11/26 0.7 5x10^1
11/25 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/24 08:36 太陽風は300km/秒台中盤の低速風になりました。太陽は無黒点になっています。
2009/11/25 08:31 コロナホールの影響で、太陽風速度が450km/秒へ上昇し、オーロラ活動も発生しています。
2009/11/26 08:27 やや高速の太陽風によって、小規模のオーロラ活動が続きました。高速風は終わりつつあります。
2009/11/27 08:40 太陽風は低速風に変わりましたが、南向き磁場の影響で磁気圏活動が活発化しました。
2009/11/28 13:00 太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。太陽は無黒点が続いています。
最新のニュース

2009/11/29 11:41 更新
太陽風は速度350km/秒と低速で安定しています。磁気圏も概ね静穏です。

担当 篠原

350km/秒付近の低速の太陽風が続いています。
磁場強度は、一時、6nTに強まったりしていますが、全体的には3nTと弱めの傾向です。

磁気圏活動も概ね静穏です。
太陽風磁場の弱い南向きに反応して、
AE指数で100〜200nTくらいの弱い変化が断続的に起きていますが、
目立った変化にはなっていません。

今後も、現在のような穏やかな状態が続くでしょう。

27日周期の図を見ると、前周期の11月8-9日に小さな速度の高まりがあります。
この発生源だったコロナホールが、SOHO EIT195にかすかに見えてきました。
太陽の中心から北東(左上)に半分ほど上がったあたりの小さな暗い陰です。
全体の形を見るためには、もう2日ほど待つ必要がありそうです。
この状態で形が見にくいということは、規模は小さいだろうとも言えます。

27日周期で考えると、12月5-6日あたりに地球に影響がやって来る可能性があります。


太陽は無黒点で静穏です。


宇宙天気とは関係ない話題ですが、
SOHO LASCO C3によると、太陽は現在さそり座の頭のあたりを通過中です。
今日のLASCO C3の写真の左下側に見えている明るい星は、さそり座の一等星アンタレスです。
アンタレスの右側の少し斜め下に淡くにじんで見える星は、球状星団のM4です。
LASCO C3カメラは、ちょっとした天体望遠鏡でもあるのです。

さそり座は夏の代表的な星座ですが、宇宙天気を観ていると、こうやって冬の風物詩ともなっています。



SOHO EIT195による太陽コロナ。29日9時(世界時29日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。太陽は無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO LASCO C3カメラの左下側に、さそり座のアンタレスが見えています。すぐ右ににじんで見えるのは球状星団M4です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。