宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/27 --- ---
11/26 --- ---
11/25 --- ---

黒点 11/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:03 372 +2.3
-2 h 384 +1.6
-4 h 382 -2.0
-6 h 375 -2.5
-8 h 387 -5.0
-10 h 399 -3.3
-12 h 394 -3.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -21 12/ 4
-2 h -24 8/ 8
-4 h -29 1/ 13
-6 h -28 -11/ 8
-8 h -26 -8/ 6
-10 h -23 -1/ 7
-12 h -23 3/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
11/27 0.6 3x10^1
11/26 0.7 5x10^1
11/25 0.7 1x10^1
11/24 0.7 1x10^1
11/23 0.8 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/22 14:55 太陽風は、500km/秒台前半の高速風になっています。コロナホールの影響でしょう。
2009/11/23 12:48 太陽風の速度が450km/秒へ下がっています。磁気圏は概ね静穏です。
2009/11/24 08:36 太陽風は300km/秒台中盤の低速風になりました。太陽は無黒点になっています。
2009/11/25 08:31 コロナホールの影響で、太陽風速度が450km/秒へ上昇し、オーロラ活動も発生しています。
2009/11/26 08:27 やや高速の太陽風によって、小規模のオーロラ活動が続きました。高速風は終わりつつあります。
最新のニュース

2009/11/27 08:40 更新
太陽風は低速風に変わりましたが、南向き磁場の影響で磁気圏活動が活発化しました。

担当 篠原

太陽風の速度は、420km/秒から370km/秒へ下がり、低速状態に戻っています。

一方、2nTくらいに弱まっていた磁場強度は、5nTと平均的な強さに上がりました。
変化の幅としてはたいしたものではないのですが、
磁場の南北成分が完全に南向きになっていて、
-3〜-5nTくらいの南向きが半日ほど続きました。

このため、地球ではオーロラ活動が活発になり、
AE指数で300nTくらいから、強いものでは800nTの
中規模の磁気変動が連続的に発生しています。
昨夜は、極域ではきれいなオーロラが見られたのではないでしょうか。

少し時間がかかりすぎているようにも思いますが、
この磁場のまとまった変化は、21日に発生したCMEが地球に届いたためかもしれません。


今後の太陽風は、当分の間、低速の穏やかな状態が続くでしょう。
SOHO EIT195では、太陽コロナはのっぺりとしていて、コロナホールなどは見られません。

太陽は無黒点です。
1033群のあった場所に、白斑が見えているだけです。
STEREOで見ても、他に活動的な領域は見られず、しばらく無黒点の状態が続くかもしれません。



余計な話題ですが、昨夜はアンビリーバボーというテレビ番組で、
2012年太陽活動極大による地球滅亡説を流していて驚きました。
2006年のNASAのレポートを基礎情報に、巨大フレアに巨大磁気嵐の恐れありと煽っていましたが、
なんで今ごろ?と思わせるような古い話題を持ち出してきたのには驚きました。

番組の後半になって最新情報が流されて、見ているこちらは安心しましたが、
軽い気持ちで見ている人には、2012年は太陽が怖いんだという印象だけが残っていないでしょうか。



SOHO EIT195による太陽コロナ。27日8時半(世界時26日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。今日の太陽は無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。