宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:25)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 2 --- ---
7/ 1 --- ---
6/30 --- ---

黒点  7/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:17 380 +1.3
-2 h 389 +0.3
-4 h 391 +0.3
-6 h 394 -0.0
-8 h 403 -1.1
-10 h 411 +0.3
-12 h 411 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -13 6/ 10
-2 h -13 -5/ 4
-4 h -13 -5/ 4
-6 h -13 0/ 6
-8 h -12 4/ 3
-10 h -13 2/ 5
-12 h -13 -2/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
7/ 2 0.6 3x10^2
7/ 1 0.7 3x10^2
6/30 0.7 2x10^2
6/29 0.7 2x10^1
6/28 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/27 11:55 太陽風の速度は400km/秒を割り、通常の状態に戻りました。太陽は無黒点です。
2009/ 6/28 12:20 太陽風は400km/秒前後で穏やかです。この後、速度の上昇が始まるかもしれません。
2009/ 6/29 09:08 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏が活動的になっています。
2009/ 6/30 11:03 太陽風の速度は550km/秒へ上昇しました。磁気圏の活動は弱まっています。
2009/ 7/ 1 09:21 太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。この後は静穏になるでしょう。
最新のニュース

2009/ 7/ 2 09:25 更新
太陽風は400km/秒を割り、磁気圏も静穏です。6月の黒点数が発表されました。

担当 篠原

SIDCより、6月の黒点数が発表されました。
それによると、6月の無黒点日は21日でした。

10日台に下がるのでは、と予想していたのですが、そこまで下がりませんでした。
調べてみると、6月9日の記事にある1020群や、
6月17日の1021群などが、SIDCでは数えられていないようです。
無黒点日数の推移はSIDCの数値で比較を続けていますので、
基準を統一するために、この表ではこちらのデータを使うことにします。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日

(予想外に)ずいぶんと表が長くなってしまったので、
今回から文字を小さくしました。
数値が読みにくくなりますが、
ページの高さが足りなくて、そろそろ全体が見渡せなくなりそうですので。

また、下にグラフを掲載します。
これらを見ると、無黒点日数が10日台に下がらなかったせいもありますが、
まだまだ、無黒点日の数は高いレベルに留まっています。

グラフを見ると、各月の数値は上下に跳ねていますが、
全体としては下限側に境界線があるように見えます。
その線は、ようやく上がりきったのかなという印象です。
これがしっかりと下がり始めれば、いよいよ黒点数も増えて来るのでしょう。


もうひとつ紹介している黒点群の出現緯度・磁場極性のグラフでは、
太陽の活動は、新しい第24期へかなり移行した印象を受けますが、
黒点の出現数としてはなかなか伸びません。
太陽活動がどう推移するのか、今後もじっくり見続ける必要があるようです。



太陽風は、引き続き速度が低下し、今朝の段階で400km/秒を割りました。
高速風領域は終わり、平均的な速度レベルに戻っています。
一方、磁場強度は、2nTから3nTと弱めの状態が続いています。

磁気圏は、AE指数に小さな変化が見られますが、概ね静穏です。

穏やかな状態は、今後も続くでしょう。
SOHO EIT195にはコロナホールは見られず、太陽風が乱れる要因はありません。


SOHO EIT195では、南東(左下)の明るい領域が目立っています。
しかし、可視光写真を見ても、白斑があるだけで黒点にはなっていません。
まとまった磁場の強まりはできているので、更に発達して黒点を作るかもしれません。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


SOHO EIT195による太陽コロナ。2日9時(世界時2日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。南東寄りに白斑が見えます。2日6時(世界時1日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。