宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:21)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 1 --- ---
6/30 --- ---
6/29 --- ---

黒点  6/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:18 453 -0.2
-2 h 449 +1.7
-4 h 467 +0.4
-6 h 473 -1.6
-8 h 479 -3.1
-10 h 464 +1.4
-12 h 485 +2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -15 7/ 7
-2 h -17 5/ 8
-4 h -19 3/ 4
-6 h -20 10/ 9
-8 h -14 3/ 2
-10 h -13 3/ 3
-12 h -16 5/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
7/ 1 0.5 3x10^2
6/30 0.7 2x10^2
6/29 0.7 2x10^1
6/28 0.6 1x10^1
6/27 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 6/26 13:14 太陽風は、400km/秒台半ばのやや高めの速度が続いています。太陽は無黒点になりました。
2009/ 6/27 11:55 太陽風の速度は400km/秒を割り、通常の状態に戻りました。太陽は無黒点です。
2009/ 6/28 12:20 太陽風は400km/秒前後で穏やかです。この後、速度の上昇が始まるかもしれません。
2009/ 6/29 09:08 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏が活動的になっています。
2009/ 6/30 11:03 太陽風の速度は550km/秒へ上昇しました。磁気圏の活動は弱まっています。
最新のニュース

2009/ 7/ 1 09:21 更新
太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。この後は静穏になるでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度は、
昨日のニュース以降、500km/秒から450km/秒へゆっくりと下がり、
やや速いという程度になりました。

この後も下がり続け、今日いっぱいくらいで
400km/秒まで下がるのではないでしょうか。

磁場強度は、3nTとやや弱めで安定しています。
1日0時(世界時30日15時)頃に、南北成分が-4nTと多少まとまった強さの南向きになり、
その影響で、AE指数で500nTほどの中規模オーロラ活動が発生しています。
磁場の南向きは2時間ほどで終わり、磁気圏の活動もこの1回で終わっています。


太陽風は、この後低速状態に戻り、穏やかな状態がしばらく続くと見込まれます。
現時点では、太陽風の速度の高まりは、先週から今週にかけて見られた領域しかなく、
新しい高速風が発生していなければ、
これらが回帰してくるまで静穏な状態が続くことになります。


Spaceweather.comによると、太陽の南東(左下)の活動領域に、
とても小さな黒点が発生したそうです。

しかし、SOHOの写真では白斑が見えるだけで、
この黒点を見つけることはできませんでした。

いよいよ7月に入りました。
SIDCより、6月の黒点数が発表されましたら、まとめてみたいと思います。



SOHO EIT195による太陽コロナ。7月1日8時半(世界時30日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。南半球の東西端に白斑が見えます。7月1日6時(世界時30日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。