宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:17)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 5 --- ---
6/ 4 --- ---
6/ 3 --- ---

黒点  6/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
1019 7 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:10 291 -3.1
-2 h 298 -3.3
-4 h 311 -3.2
-6 h 309 -2.8
-8 h 307 -1.9
-10 h 314 -1.3
-12 h 325 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -22 13/ 13
-2 h -21 5/ 3
-4 h -19 7/ 3
-6 h -18 12/ 8
-8 h -18 11/ 2
-10 h -18 10/ 4
-12 h -19 13/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
6/ 5 1.1 1x10^1
6/ 4 0.5 1x10^1
6/ 3 0.6 1x10^1
6/ 2 0.5 2x10^1
6/ 1 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/31 10:10 太陽風は、速度340km/秒の低速風になり、磁気圏活動も穏やかです。
2009/ 6/ 1 10:28 1019黒点群が出現しました。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 6/ 2 09:05 1019黒点群は強まっている様です。小規模のフレアが見られるかもしれません。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 6/ 3 11:16 1019黒点群で、Bクラスの小さなフレアが起こりました。太陽風は低速のままです。5月の黒点数が発表されました。
2009/ 6/ 4 10:25 Bクラスの小さなフレアが起きています。太陽風の速度は、300km/秒と低速のままです。
最新のニュース

2009/ 6/ 5 09:17 更新
1019黒点群は少しずつ弱まっています。太陽風は300km/秒と低速状態が続いています。

担当 篠原

1019黒点群は、少しずつ小さくなっています。
X線の変化も、昨日はAクラスの本当に小さな活動が、1回起きただけです。
1019黒点群は、このまま消えて行くことになりそうです。


太陽風は、かなり遅い速度が続いています。
昨日以降も、300km/秒で安定しています。
昨日は、磁場強度が7nTほどに強まったのですが、
特にそれ以上の変化は起きませんでした。
磁場強度はゆっくりと弱まっていて、現在は4nTと平均的な強度に戻っています。

一方、太陽風磁場の南北成分は、昨日からずっと南向きが続いています。
このため、極域では磁気圏活動の影響が小規模ながら続いています。
AE指数のグラフは、ずっと太くなったままです。

これは観測の不調ではなくて、
小規模ながらも太陽風から磁気圏へ
エネルギーが流れ続けていることを示しています。
速度が400〜500km/秒でもあれば、もっと大きな変化が現れたでしょう。
ただ、その場合は太陽風の通過時間も早くなってしまうので、
変化はより短時間で終わってしまいます。


SOHO EIT195では、太陽コロナはのっぺりとしていて
太陽風の変化はしばらく起こりそうにありません。
それどころか、27日周期の図で過去1周期(27日)分を見ると、
一昨日、昨日に回帰が予想された高速風領域が消えてしまったことで、
1周期の間に、500km/秒以上の高速風領域がなくなってしまったのです。

この様な状況は、今年の1月にも発生しました。
その時は、一旦弱まった高速風領域が、次の周期に再び強まってきたのですが、
今回はどうなるでしょうか。



SOHO MDIによる、太陽可視光写真。中央上部に、1019黒点群が見えています。5日4時(世界時4日19時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日9時(世界時5日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。