宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 3 --- ---
6/ 2 --- ---
6/ 1 --- ---

黒点  6/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1019 9 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:08 286 +1.3
-2 h 292 +0.1
-4 h 291 -1.8
-6 h 295 +0.8
-8 h 299 +1.8
-10 h 307 +1.8
-12 h 287 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -13 23/ 11
-2 h -14 -/ 0
-4 h -12 18/ 5
-6 h -12 16/ 3
-8 h -13 16/ 3
-10 h -14 15/ 3
-12 h -14 16/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 3x10^0
6/ 3 0.6 1x10^1
6/ 2 0.5 2x10^1
6/ 1 0.7 1x10^1
5/31 0.6 1x10^1
5/30 0.9 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/29 09:14 太陽風速度が、400km/秒台に上昇しています。コロナホールの影響がやって来た様です。
2009/ 5/30 08:15 400km/秒の穏やかな太陽風が続いています。
2009/ 5/31 10:10 太陽風は、速度340km/秒の低速風になり、磁気圏活動も穏やかです。
2009/ 6/ 1 10:28 1019黒点群が出現しました。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 6/ 2 09:05 1019黒点群は強まっている様です。小規模のフレアが見られるかもしれません。太陽風は低速で、穏やかです。
最新のニュース

2009/ 6/ 3 11:16 更新
1019黒点群で、Bクラスの小さなフレアが起こりました。太陽風は低速のままです。5月の黒点数が発表されました。

担当 篠原

SIDCより、5月の黒点数のデータが発表されました。
5月は、久しぶりにたくさん黒点を見た気がします。
無黒点の日数も、20日と半年ぶりに低めの数字になりました。
(と言っても、まだ半分以上無黒点の日が続いていますが)

いつものように、月ごとの無黒点の日数をまとめてみましょう。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日

20日という数字は、昨年の秋以来です。
また、今回は、無黒点日数の変化をグラフにしました。
1枚目の図を見て下さい。

今回、無黒点の日が減ったと言っても、グラフで見ればまだまだ高いレベルです。
今後の様子を見なければ、太陽活動がどうなっているかは分かりません。
それでも、5月26日の記事に書いた様に、
黒点の現れ方を見ていると、ゆっくりと第24活動周期へと移行していることは確かだろうと思います。


現在、太陽の北半球に出現している1019黒点群ですが、
ぎりぎりBクラスに達するフレアを起こしています。
ただ、GOESのX線グラフは下がり始めていて、
早くも活動度は弱まっているのかもしれません。


太陽風は、速度が高まるかもと言っていましたが、
速度は300km/秒に下がり、かなり低速の状態になっています。

磁気圏活動もほとんど見られず、AE指数、シベリア磁場データともに平坦です。


太陽風速度の高まりは、到来が遅れているのかもしれません。
もうしばらく注意してみましょう。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。この1年、かなり多い日数が続いています。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


SOHO MDIによる、太陽可視光写真。1019黒点群が見えています。3日7時半(世界時2日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIカメラによる、太陽磁場の様子。1019黒点群は、北半球の第24期の磁場極性です。3日1時(世界時2日16時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。3日11時(世界時3日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。