宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/27 --- ---
5/26 --- ---
5/25 --- ---

黒点  5/27 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 294 -0.2
-2 h 300 +0.8
-4 h 305 -0.3
-6 h 310 -0.8
-8 h 316 -0.8
-10 h 310 -1.1
-12 h 302 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 3/ 6
-2 h -13 10/ 8
-4 h -14 16/ 2
-6 h -14 18/ 3
-8 h -13 15/ 2
-10 h -12 15/ 4
-12 h -10 19/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^0
5/27 0.8 2x10^1
5/26 0.7 2x10^1
5/25 0.6 1x10^1
5/24 0.6 2x10^1
5/23 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 5/22 09:48 低速の太陽風が続いています(速度350km/秒)。太陽も無黒点で穏やかです。
2009/ 5/23 12:44 新しい黒点群が、太陽の南半球に出現しました。第24期の黒点群です。
2009/ 5/24 11:59 1018黒点群は、見えなくなりました。太陽風は低速で、穏やかです。
2009/ 5/25 09:06 速度の遅い、穏やかな太陽風が続いています。太陽も無黒点で静穏です。
2009/ 5/26 08:57 太陽風は速度が300km/秒に下がり、とても穏やかです。この1年半の黒点群の出現緯度の変化について、図を作りました。
最新のニュース

2009/ 5/27 10:06 更新
300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。

担当 篠原

太陽風の速度は、310km/秒とかなり遅い速度で安定しています。
磁場強度も2nTヘ弱まっていて、とても穏やかな太陽風が続いています。

今朝に入って、太陽風のプラズマ密度が下がっています。
昨夜までは、1立方cmあたり1個程度あったのですが、
今朝くらいからこのレベルを割るようになりました。
太陽風の速度データが散らばる様になっているのは、この影響です。
密度の低下とともに、速度も下がっている様です。


磁気圏活動も静穏です。
AE指数では、100〜200nTくらいの小さな変化が見られますが、
これは、太陽風磁場が弱い南向きになった影響です。


このまま、今日も穏やかに過ぎて行くと思われます。
明日、28日か29日あたりに、小さなコロナホールの影響が、
太陽風に見られるかもしれません。
SOHO EIT195で、太陽の中心から北寄り(上寄り)に見える、暗い領域です。
太陽風の乱れは、やって来たとしても小規模でしょう。

その後も、穏やかな太陽風は続きます。
次の乱れは、6月2日以降になると予想されます。

その原因となるコロナホールは、SOHO EIT195の東端にかろうじて見えています。
縦に細長い影として見えています。
明日か明後日になると、より見やすくなります。
その頃に、前周期の写真と比較してみましょう。


太陽は無黒点で、静かな状態が続いています。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。27日10時(世界時27日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。