宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/24 --- ---
11/23 --- ---
11/22 --- ---

黒点 11/24 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:10 274 +0.3
-2 h 272 +0.1
-4 h 277 +0.1
-6 h 278 -0.7
-8 h 285 -0.9
-10 h 287 +0.2
-12 h 296 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -13 19/ 6
-2 h -13 15/ 4
-4 h -14 14/ 2
-6 h -13 14/ 4
-8 h -13 11/ 6
-10 h -13 10/ 2
-12 h -13 11/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
11/24 0.6 4x10^1
11/23 0.6 5x10^1
11/22 0.6 5x10^1
11/21 0.7 5x10^1
11/20 0.8 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/11/19 10:40 太陽風は低速で、磁気圏もたいへん穏やかです。次のコロナホールの広がり方が、変化している様です。
2008/11/20 09:03 低速の穏やかな太陽風が続いています(300km/秒)。磁気圏の活動も静穏です。
2008/11/21 09:03 太陽風は低速で、磁気圏活動も静穏です。コロナホールが太陽の中心に近づいています。
2008/11/22 10:35 太陽風の速度は280km/秒とかなり低速になっています。磁気圏も静穏です。
2008/11/23 15:43 太陽風は290km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。コロナホールが太陽の中心に来ています。
最新のニュース

2008/11/24 10:14 更新
太陽風は、280km/秒と低速で、磁気圏も穏やかです。今後、高速太陽風の回帰が始まります。

担当 篠原

昨日より、太陽風の速度は280km/秒でほぼ安定しています。
かなり速度の遅い太陽風が続いています。
磁場強度は、4nTから2nTへ弱まっています。
太陽風は、非常に穏やかです。

磁気圏も静穏です。
AE指数には、200nTくらいの小さな変化が見られますが、
これは、太陽風の磁場が-3nTほどの南向きになっていた影響です。
南向きと言っても、たいした振幅ではなく、
速度もかなり低いため、磁気圏で起きた活動も小さなものとなっています。


高速太陽風の到来が近づいています。
27日周期の図を見てください。
前周期の高速風の到来は、10月29日でした。
これは、明日、11月25日に相当します。

しかし、その前日の10月28日には、磁場強度が大きく強まり、
太陽風の変化は既に始まっています。
これは、今日11月24日に相当します。
今日の午後くらいから、太陽風に変化が現れる可能性があります。

その一方、SOHO EIT195で見えるコロナホールは、様子がかなり変わっています。
掲載している2枚の写真を比べてください。
前周期(右)は、コロナホールがしっかりと濃く見えているのに対し、
今周期(左)は、全体的に淡くなり、広がりも小さくなっています。
この影響で、これから回帰する高速風の様子も変化している可能性があります。

また、27日周期の図のセクターのグラフを見てください。
掲載の期間中、前周期はずっとT(太陽風磁場が地球から太陽向き)だったのに対し、
今周期は、昨日からA(太陽から地球向き)に変わっています。
この変化も、今後の太陽風の変化のきざしなのかもしれません。

今日以降の、太陽風の磁場と速度の変化に注目してください。


放射線帯高エネルギー電子は、たいへん低いレベルで安定しています。
高速風到来以降、注意が必要です。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/24 00:24 UT

10/28 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。