宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/23 --- ---
10/22 --- ---
10/21 --- ---

黒点 10/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:40 444 -1.1
-2 h 442 -1.0
-4 h 425 -2.0
-6 h 399 -1.5
-8 h 366 -3.5
-10 h 360 +2.2
-12 h 359 -2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -18 3/ 4
-2 h -16 8/ 11
-4 h -17 19/ 8
-6 h -14 7/ 11
-8 h -13 7/ 6
-10 h -13 9/ 8
-12 h -11 10/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
10/23 0.5 4x10^2
10/22 0.8 3x10^2
10/21 0.7 4x10^2
10/20 0.7 3x10^3
10/19 0.6 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/10/18 10:39 太陽風は、速度が290km/秒に下がり、かなり低速です。磁気圏も概ね静穏です。
2008/10/19 08:49 かなり低速の太陽風が続いています(280km/秒)。磁気圏も非常に静穏です。
2008/10/20 12:45 太陽風は低速ですが、南向き磁場の影響で、磁気圏はやや活動的になっています。
2008/10/21 09:38 太陽風の速度は、400km/秒に上がりました。磁気圏はとても静かです。
2008/10/22 09:03 太陽風は、速度が370km/秒へやや下がりました。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2008/10/23 08:44 更新
太陽風の速度が450km/秒に上昇し、小型の高速風領域が来ている様です。

担当 篠原

太陽風の速度が上がり、450km/秒とやや高速になっています。
ACE衛星の観測によると、
昨夜、22日19時(世界時22日10時)から、磁場強度(白線)が強まり始め、
それまでの3nTから、23日2時(世界時22日17時)に8nTにまで上昇しました。
続いて、23日0時(世界時22日15時)から、速度(黄色線)も上昇を始め、
360km/秒から、現在、450km/秒に上がっています。

小型の高速風領域ができているようです。
磁場強度は既に低下を始め、4nTに下がっています。
従って、速度の上昇はそろそろ止まるでしょう。

この変化は前周期には見られませんでした(27日周期の図)。
SOHO EIT195では、コロナホールらしいものは見えなかったのですが、
太陽風の分布が変化し始めているのかもしれません。
次の周期にどうなっているでしょうか。


磁場が強まった時に、南北成分(赤線)が大きく南北に振れました。
その影響で、磁気圏活動が強まっています。
AE指数では、300nTと700nTのオーロラ活動が観測されています。

現在は、磁場強度は弱まったものの、速度がやや高めなので、
しばらくは、小規模の磁気圏活動が見られる可能性があります。


太陽風の速度は、比較的短時間で、低速状態に戻って行くのではないかと思います。
本格的な高速風は、まだ5日ほど先です。
SOHO EIT195では、コロナホールがよく見える様になってきました。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。23日6時半(世界時22日21時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。23日7時半(世界時22日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。