宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (22:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/22 --- ---
9/21 --- ---
9/20 --- ---

黒点  9/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
22:30 292 +2.5
-2 h 291 +0.3
-4 h 291 +2.0
-6 h 296 +1.2
-8 h 293 +0.1
-10 h 291 -1.6
-12 h 298 -2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
21:59 -13 10/ 3
-2 h -13 10/ 4
-4 h -15 5/ 10
-6 h -15 -7/ 8
-8 h -17 -19/ 19
-10 h -19 -18/ 14
-12 h -21 -7/ 20

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
9/22 0.5 6x10^2
9/21 0.6 5x10^2
9/20 0.8 1x10^3
9/19 0.7 7x10^2
9/18 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/17 23:00 高速風は終わりました。これから穏やかな状態が、2週間近く続きます。
2008/ 9/18 23:14 磁場の大きな変化が太陽風に現れました。南向き磁場の影響で、磁気圏活動がやや強まっています。
2008/ 9/19 22:30 太陽風は、速度340km/秒の低速風になっています。磁気圏も概ね静穏です。
2008/ 9/20 23:54 太陽風は300km/秒の低速風になっています。穏やかな太陽風が続きます。
2008/ 9/21 22:46 300km/秒台前半の低速の太陽風が続き、磁気圏はとても穏やかかです。
最新のニュース

2008/ 9/22 22:34 更新
太陽に、新しい黒点群が出現しました。太陽風はとても低速で、磁気圏は概ね穏やかです。

担当 篠原

太陽の中心からやや北西(右上)に、急に黒点群が出現しました。
第1002黒点群になると思います。

2枚目に、SOHOによる可視光の写真を掲載します。
SOHOのEIT195では、この領域が急に明るくなりました(昨日の写真と比べてください)。

3枚目の写真は、太陽の磁場分布です。
黒点の部分に磁場の強い領域があり、[ 白 黒 ]と並んでいます。
北半球では、この順番は新しい活動周期である第24期の性質です。

黒点群の出現は、9月12日に続くもので、
そろそろ出現頻度が上がり始めるのかもしれません。
引き続き、太陽活動の変化を気長に眺めて行きましょう。


太陽風は、速度が300km/秒を割り、290km/秒とかなり遅い風になっています。
プラズマの密度が1個/cm^3を割り、0.2〜1個/cm^3の範囲に下がっています。
今日の図で、速度と密度の観測値がばらついているのは、
密度が下がり過ぎて、観測器の測定精度が悪くなっているためです。

磁場強度は5nTと普通の状態です。
掲載の図の前半では、-2〜-4nTの安定した南向きが半日ほど続いています。

この影響で、AE指数に300nTほどの山ができています。
これは、オーロラ活動が強まったというよりも、
磁気圏の対流が強まったために見られた変動かもしれません。
速度がかなり下がっているので、地球磁気圏への影響はこの程度でした。


今後も低速の太陽風が続き、磁気圏活動も静穏であると予想されます。

SOHO EIT195ではまだ見えませんが、
地球よりも2日半ほど先の太陽を見ているSTEREO Behindでは、
次のコロナホールの姿が東端に見えて来ました。


23、24日は、移動のため更新ができません。
次回の更新は、25日夜の予定です。
黒点群がどうなっているか、また、コロナホールはどのような姿を見せるか、
楽しみにお待ちください。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。22日20時半(世界時22日11時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO MDIによる太陽の可視光写真。中央からやや北西(右上)に黒点群が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。黒点群の磁場分布は[ 白 黒 ]で、新しい活動周期の分布です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。