宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/19 --- ---
8/18 --- ---
8/17 --- ---

黒点  8/18 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 604 -1.0
-2 h 604 +2.3
-4 h 617 -1.6
-6 h 623 +0.3
-8 h 625 +1.9
-10 h 633 -2.2
-12 h 594 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -17 -10/ 23
-2 h -20 12/ 5
-4 h -18 13/ 6
-6 h -20 14/ 20
-8 h -25 8/ 31
-10 h -26 -1/ 17
-12 h -25 -9/ 26

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
8/19 0.4 2x10^3
8/18 0.8 3x10^2
8/17 0.5 2x10^3
8/16 0.6 2x10^3
8/15 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/14 08:52 高速太陽風は終わりつつあります(460km/秒)。磁気圏も静穏になっています。
2008/ 8/15 08:53 太陽風は、通常の速度に戻りました(420km/秒)。磁気圏も静穏です。
2008/ 8/16 11:27 太陽風は低速になり(350km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 8/17 10:42 340km/秒の低速太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
2008/ 8/18 08:55 穏やかな太陽風が続いています(380km/秒)。高速風の始まりはまだです。
最新のニュース

2008/ 8/19 09:06 更新
高速の太陽風がやって来ました。速度は600km/秒に上がり、磁気圏活動も強まっています。

担当 篠原

昨日のニュースのすぐ後から、太陽風速度の上昇が始まりました。
約半日ほどかけて、400km/秒から600km/秒へ上昇しています。
27日周期の図で前周期の変化と比較すると、始まりは半日ほど早まっています。

速度とともに、磁場強度も若干強まりました。
ACEの図では、前半は5〜10nTに強まり、後半はやや下がって5nTとなっています。


地球磁気圏への影響を決定する磁場の南北成分は、
昨日は比較的南寄りで推移していました。
-5nTくらいのまとまった南向きが、頻繁に見られています。

このため、磁気圏の活動度も比較的高めになりました。
AE指数では、最大1300nTの強い変動が記録され、
その前後も700nTの中規模活動が何度も起こっています。

北極では、次第に夜が戻って来ています。
いよいよライブカメラの映像が楽しみになってきました。


高速風は既に中盤を迎え、地球は、最も勢いの良い領域を通過中です。
今回の高速風は、それほど長く続かないと思われます。
今日いっぱいくらいで磁場強度が3nTレベルへ下がり、高速風は終盤を迎えるでしょう。
前周期の様子では、明日の後半には速度が下がり始めそうです。

その後は、10日以上にわたって、穏やかな太陽風が続きます。
STEREOの写真でも、コロナホールの姿は全く見られません。


高速風が来ましたが、放射線帯高エネルギー電子は、
まだ目立った増加をしていません。
引き続き注目してください。

太陽は無黒点が続いています。
たいへん穏やかです。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。19日6時(世界時18日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。