宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/18 --- ---
8/17 --- ---
8/16 --- ---

黒点  8/17 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:49 386 -1.8
-2 h 381 +3.1
-4 h 379 -1.5
-6 h 381 +0.6
-8 h 371 -0.8
-10 h 375 -1.2
-12 h 376 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -6 -3/ 10
-2 h -8 0/ 3
-4 h -7 -2/ 2
-6 h -9 0/ 4
-8 h -10 -3/ 4
-10 h -10 -5/ 7
-12 h -8 2/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
8/18 0.5 3x10^2
8/17 0.5 2x10^3
8/16 0.6 2x10^3
8/15 0.6 2x10^3
8/14 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/13 08:37 太陽風の速度は、550km/秒へ下がりました。高速風は終わりに向かっています。
2008/ 8/14 08:52 高速太陽風は終わりつつあります(460km/秒)。磁気圏も静穏になっています。
2008/ 8/15 08:53 太陽風は、通常の速度に戻りました(420km/秒)。磁気圏も静穏です。
2008/ 8/16 11:27 太陽風は低速になり(350km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 8/17 10:42 340km/秒の低速太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。これから高速風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2008/ 8/18 08:55 更新
穏やかな太陽風が続いています(380km/秒)。高速風の始まりはまだです。

担当 篠原

太陽風の速度は、若干上昇し、380km/秒になっています。
通常の速度に戻ったという程度で、高速風はまだ始まっていません。
磁場強度は5nTを前後し、密度は数個/cm^3へ減少しています。

昨日の磁場強度、密度の変化から、高速風が早めに始まりそうだったのですが、
乱れは来ず、結局、前周期と同じタイミングになりそうです。

磁気圏は、概ね静穏です。
AE指数では、200-300nTくらいの小規模の変化が見られていますが、
-3nT前後の弱い南向き磁場が影響しているのでしょう。


これから明日にかけて、改めて、磁場強度の強まりと速度の上昇が始まると思われます。
発生源のコロナホールは、STEREOの写真では、太陽の西半球をすっかり通り過ぎています。

STEREO Behindの場合、衛星の位置の関係から、2日くらい前の写真を参考にします。
そこで、16日掲載の写真を見ると、
ここでもコロナホールはだいぶ西に行き過ぎています。
この傾向は前周期と同じで、高速風の始まりが遅れ気味になるコロナホールの様です。


太陽黒点は、現在の写真が見られないのですが、
SWPCによると、無黒点が続いています。
STEREOの写真でも、明るく輝く領域は見られません。

放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。18日5時(世界時17日20時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。