宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/13 --- ---
8/12 --- ---
8/11 --- ---

黒点  8/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:30 546 -1.0
-2 h 557 -0.7
-4 h 549 +1.6
-6 h 541 +1.6
-8 h 534 +0.9
-10 h 546 +0.6
-12 h 542 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -14 11/ 8
-2 h -12 3/ 2
-4 h -12 5/ 8
-6 h -12 15/ 15
-8 h -11 4/ 3
-10 h -13 3/ 8
-12 h -13 10/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
8/13 0.5 1x10^4
8/12 0.5 1x10^4
8/11 0.5 5x10^3
8/10 0.6 4x10^2
8/ 9 0.7 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/ 8 08:18 低速の太陽風が続いています(360km/秒)。高速太陽風の到来が近づいています。
2008/ 8/ 9 11:35 太陽風の磁場強度が20nTへ強まっています。高速太陽風が始まりつつあります。
2008/ 8/10 11:40 高速太陽風がやって来ました。速度は600km/秒台に上がり、オーロラ活動も強まっています。
2008/ 8/11 09:10 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏のオーロラ活動も続いています。
2008/ 8/12 08:48 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽風速度は、これから次第に下がって行くでしょう。
最新のニュース

2008/ 8/13 08:37 更新
太陽風の速度は、550km/秒へ下がりました。高速風は終わりに向かっています。

担当 篠原

高速太陽風は、終盤へ向かっています。
速度は、600km/秒から550km/秒へ下がり、
この後も、引き続き低下に向かうと思われます。
太陽風の磁場強度も、3nT前後に弱まったままです。

磁気圏のオーロラ活動も、続いてはいますが、規模は小さなものだけです。
AE指数で、300nTくらいの小規模活動が連続して起こっています。


太陽風の速度は、低下の傾向が続き、
明日くらいで高速風領域を抜け出すのではないでしょうか。

その後、昨日お伝えした様に、
15日頃に、次の太陽風の乱れが来る可能性があります。
そして、17〜18日からは、7月22日以降に見られた高速風の回帰が始まります。
その発生源であるコロナホールは、STEREO Behindのカメラで、
ちょうど太陽のまん中に見えています。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に上昇し、
10,000の警戒レベルに、GOES11(青線)、GOES12(赤線)ともに達しました。
衛星の運用では注意が必要な状態になっています。
この状態は、これから数日間続くと予想されます。

太陽黒点は、最新の写真が見られないのですが、
SWPCのレポートでは、黒点は見られないとのことです。
STEREOの写真の中心に、小さく光る部分があります。
ここに黒点が発生するかもしれません。



STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。13日6時(世界時12日21時)。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。