宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:53)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/22 --- ---
6/21 --- ---
6/20 --- ---

黒点  6/22 (NOAA)
磁場 フレア
0999 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:38 444 -0.3
-2 h 454 -0.7
-4 h 465 -0.9
-6 h 500 -1.3
-8 h 504 -1.2
-10 h 516 +0.5
-12 h 529 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -15 4/ 8
-2 h -16 3/ 11
-4 h -16 8/ 4
-6 h -14 12/ 3
-8 h -13 14/ 4
-10 h -14 12/ 3
-12 h -14 11/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
6/22 0.4 2x10^3
6/21 0.6 3x10^3
6/20 0.6 2x10^4
6/19 0.6 2x10^4
6/18 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/16 10:29 600km/秒台の高速太陽風が続いています。小規模の磁気嵐が発生しました。
2008/ 6/17 08:03 太陽風の速度は650-700km/秒に上昇しています。小さな黒点群が現れました。
2008/ 6/18 09:25 高速太陽風は後半に入り、速度は750km/秒から650km/秒へゆっくりと下がっています。
2008/ 6/20 08:00 太陽風の速度は400km/秒台に下がり、高速風は終わりつつあります。
2008/ 6/21 10:48 550km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏活動もやや活発になりました。
最新のニュース

2008/ 6/22 11:53 更新
太陽風の速度は低下して、高速風は終わりつつあります(450km/秒)。磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと下がり、
現在、450km/秒になっています。
高速太陽風は終わりつつあります。

太陽風の磁場強度も、3nT前後に弱まったままで、穏やかです。
南北成分はさらに小さく、+1〜-1nTの範囲で変化してる程度です。

このため、磁気圏もとても静穏で、
AEの図を見ると、まだ速度が高めだった前半に小規模の変化があるだけで、
特に後半は、全く静かです。

高速の太陽風はここで一旦終わりを迎え、穏やかな風に変わるでしょう。
といっても、27日周期の図を参考にすると、静かなのは2日程度で、
明後日、24日からは次の高速風が始まるかもしれません。
前周期の、5月28日以降の乱れの回帰です。

今日の太陽コロナは、STEREO Behindの写真を掲載しています。
この衛星では、地球よりも2日ほど先の太陽を見ています。
コロナホールが、太陽の中心から南東(左下)にかけて細長く伸びています。
先頭(右端)が地球の影響開始位置に達するのは、もう1日ほどかかりそうですが、
前周期は、このくらいのタイミングで高速風が始まりました。
今回がどうなるか、明後日の太陽風に注意してみてください。


放射線帯の高エネルギー電子は、1000のレベルで安定しています。
高速風が終わるので、この後に増加することはないでしょう。

999黒点群は、太陽の中心に小さく1つだけ見えています。
太陽はとても静穏です。




STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。22日7時(世界時21日22時)。地球より、2日ほど先の太陽を見ています。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。