宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:13)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 9 --- ---
4/ 8 --- ---
4/ 7 --- ---

黒点  4/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 683 -0.9
-2 h 724 +2.5
-4 h 739 -0.1
-6 h 747 +1.8
-8 h 654 -0.9
-10 h 653 +2.3
-12 h 631 -0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -6 -26/ 5
-2 h -7 -22/ 6
-4 h -8 -21/ 6
-6 h -7 -16/ 5
-8 h -6 -18/ 7
-10 h -9 -11/ 24
-12 h -10 -26/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
4/ 9 0.5 2x10^4
4/ 8 0.7 2x10^4
4/ 7 0.7 4x10^3
4/ 6 0.7 2x10^3
4/ 5 0.7 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/ 4 10:18 C1の小さなフレアが発生しました。太陽風は穏やかですが、これから高速風が始まるでしょう。
2008/ 4/ 5 12:03 高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒を超えつつあり、オーロラ活動も始まっています。
2008/ 4/ 6 11:10 620km/秒の高速太陽風が続いています。これからもう一段上昇する可能性があります。
2008/ 4/ 7 13:03 高速太陽風は、700km/秒から600km/秒へゆっくりと下がっています。高速風はまだ続きます。
2008/ 4/ 8 10:42 650km/秒とかなり速度の高い太陽風が続いています。南半球に、新しい周期の小さな磁場領域が見えています。
最新のニュース

2008/ 4/ 9 10:13 更新
太陽風の速度が、700km/秒台に上がりました。強い風が続いています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
昨日は、650km/秒でほとんど安定していましたが、
今日の未明に、750k/秒へ上昇しています。
その後はゆっくり下がって、ちょうど700km/秒を割ったところです。

600km/秒を超えるたいへん高い速度の風が続くという傾向は、前周期と同じです。

SOHO EIT195では、コロナホールは次第に西側へ過ぎ去りつつあります。
この写真の様子では、コロナホールからの影響は次第に弱まり、
高速風ももう3日程度かと思われます。

その様子は前周期も同じだったのですが、
前回はコロナホールが通り過ぎた後もずっと高速風が続きました。
27日周期の図を見て下さい。
3月9日に始まった高速風は、延々と3月21日まで続いています。
今回も同様の変化をたどるのか、もう数日で終わりを迎えるのか、注目されるところです。


磁気圏では、中規模のオーロラ活動が続いています。
昨日は、800nTの中規模の変化が2回と、500nT以下の小さな変化がその前後に見られています。
太陽風の速度が高いとともに、磁場強度もまだ5nTのレベルを保っています。
この状態が続く間は、オーロラも活動的な状態が続くでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、10,000付近で安定しています。
警戒状態が続いています。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。9日9時半(世界時9日0時半)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。