宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:13)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/24 --- ---
3/23 --- ---
3/22 --- ---

黒点  3/24 (NOAA)
磁場 フレア
0987 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 459 +1.8
-2 h 464 +1.3
-4 h 473 -0.7
-6 h 480 -0.1
-8 h 464 +1.5
-10 h 495 +4.0
-12 h 490 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:29 - -12/ 4
-2 h -10 -13/ 7
-4 h -11 -16/ 10
-6 h -7 -8/ 6
-8 h -7 -11/ 7
-10 h -8 -12/ 8
-12 h -9 -13/ 12

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^2
3/24 0.6 1x10^3
3/23 0.6 2x10^3
3/22 0.6 8x10^3
3/21 0.7 1x10^3
3/20 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/19 10:06 480km/秒のやや速い太陽風が吹いています。小規模のオーロラが見られています。
2008/ 3/20 10:57 太陽風は、500km/秒前後と高速状態です。オーロラ活動も見られています。
2008/ 3/21 09:33 500km/秒台後半の高速太陽風になりました。磁気圏は比較的静穏です。
2008/ 3/22 11:55 太陽風の速度はゆっくりと下がっています。4日ほど静かな日が続きそうです。
2008/ 3/23 11:18 速度440km/秒の太陽風で、宇宙天気は穏やかです。
最新のニュース

2008/ 3/24 10:13 更新
太陽風の速度が高まり、500km/秒に上がりました。黒点群が出現しています。

担当 篠原

また太陽風の速度が盛り上がって、一時的に500km/秒に達しました。
半日ほど続いて下がりましたが、現在も460km/秒とやや高めの速度を保っています。
今周期の太陽風はなかなか落ち着きません。

速度が上昇している時間帯に、オーロラの活動が少し強まりました。
AE指数で500nTくらいの規模で、それほど大きくはありませんが、
半日ほどの間に、連続的に発生しています。

アラスカのライブカメラでも、その姿がちらちらと見えました。
曇りがちだったことと、月が明るかったのであまりいい写真がないのですが、
その中の一枚を掲載します。
雲がなければ、もっときれいだったでしょう。


なんだか、落ち着かないまま、次の本格的な高速風領域を迎えようとしています。
SOHO EIT195では、コロナホールの大きな姿がはっきりと見えて来ました。
太陽の東側(左側)半分に、暗く見えている部分です。

このコロナの穴は、太陽の磁場が、外側へ向かって大きく広がっている場所にできています。
そして、磁場に沿って、高温のコロナが太陽の外側へ向かって勢い良く吹き出します。
ガスが飛び出して少なくなるため、この写真では周囲よりも暗く見えるのです。
一方、地球から見ると、ここは高速の太陽風の吹き出し口です。
コロナホールが太陽の中心に達すると、
吹き出した太陽風が約3日かかって地球にやって来ます。

明日、25日遅くか、明後日、26日くらいから、影響が始まると予想されます。
その後、5日間くらい高速風が続きそうです。
オーロラ活動も期待できます。


太陽では、987黒点群が出現しました。
東側の端近くです。
昨日は見えていませんでしたので、この24時間で発生した黒点群です。
赤道に近く、第23期の磁場分布を持った黒点群です。

また、SOHO EIT195を見ると、太陽の東側から明るい領域が上がって来ています。
この影響もあるのでしょう、GOESのX線のグラフがやや上昇しています。
少し大きな黒点群があるのかもしれません。



アラスカのオーロラライブカメラで撮影された、23日18時(現地23日0時、世界時23日9時)のオーロラ。
(c) NICT/SALMON


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/23 23:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。