宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:57)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/20 --- ---
3/19 --- ---
3/18 --- ---

黒点  3/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:49 489 +0.6
-2 h 478 -0.8
-4 h 485 +0.2
-6 h 494 -0.9
-8 h 496 -3.0
-10 h 503 -1.5
-12 h 505 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -15 -31/ 9
-2 h -15 -22/ 6
-4 h -17 -18/ 8
-6 h -18 -10/ 8
-8 h -15 -10/ 15
-10 h -12 -8/ 20
-12 h -9 -11/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
3/20 0.4 3x10^3
3/19 0.6 6x10^3
3/18 0.5 2x10^4
3/17 0.6 2x10^4
3/16 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/15 11:12 600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も活発に続いています。
2008/ 3/16 09:56 600km/秒の高速太陽風が続いています。太陽の南半球側に、新しい周期の磁場分布が見えています。
2008/ 3/17 10:18 高速風領域の速度が下がり始めました(550km/秒)。放射線帯は強まったままです。
2008/ 3/18 09:43 太陽風の速度は460km/秒に下がり、地球は高速風領域を抜け出した様です。
2008/ 3/19 10:06 480km/秒のやや速い太陽風が吹いています。小規模のオーロラが見られています。
最新のニュース

2008/ 3/20 10:57 更新
太陽風は、500km/秒前後と高速状態です。オーロラ活動も見られています。

担当 篠原

太陽風の速度は少し上がって、480〜520km/秒で推移しています。
18日に、地球は高速風を抜け出したと書きましたが、
その後もずるずると、高めの速度が続いています。

SOHO EIT195の太陽写真を見ると、コロナホールは南極側に大きく広がっているだけです。
ここからの影響がずっと続いているのでしょうか。


太陽風の磁場強度(ACEの白線)は、5nTと普通の強さです。
南北成分(赤線)は、図の前半は北向き(プラス)、後半は南向き(マイナス)に偏っています。

AE指数を見ると、この影響がはっきり見えています。
AE指数の前半は、変化が全く見られず、
後半になると700nTくらいの中規模のオーロラ活動が続いています。

太陽風の速度はほとんど変わっていませんから、
AE指数のこの違いは、磁場の南北成分によって、
オーロラのスイッチが入ったか切れたかによるものです。


太陽風は、この後も400km/秒台で安定した状態が続きそうです。
細かく見ると、次第に下がって行く方向にあるでしょう。
25日くらいまでは、基本的には穏やかに過ぎて行きます。

25-26日くらいから、次の太陽風の乱れがやって来ますが、
その発生源のコロナホールが、SOHO EIT195の太陽の東側(左側)に姿を見せ始めています。
まだ、先頭の一部が見えているだけです。


放射線帯高エネルギー電子は、また少し下がっています。
このまま、次の高速風までは穏やかでしょう。

太陽はとても静穏です。
黒点は見られません。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

3/20 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。