宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:44)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/29 --- ---
2/28 --- ---
2/27 --- ---

黒点  2/29 (NOAA)
磁場 フレア
0983 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:40 642 -1.0
-2 h 613 +0.0
-4 h 603 -1.3
-6 h 610 -2.6
-8 h 546 -2.2
-10 h 523 -0.7
-12 h 518 -3.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -31 -2/ 7
-2 h -36 2/ 9
-4 h -38 2/ 23
-6 h -35 -16/ 13
-8 h -32 -5/ 11
-10 h -33 -7/ 29
-12 h -28 -31/ 18

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^1
2/29 0.5 4x10^2
2/28 0.5 3x10^3
2/27 0.6 3x10^3
2/26 0.5 3x10^3
2/25 0.5 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/19 13:20 再び、高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活発です。
2008/ 2/20 09:10 600km/秒前後の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に続いています
2008/ 2/23 11:35 太陽風の速度はゆっくりと低下に向かっています。やがて通常の太陽風に戻りそうです。
2008/ 2/26 17:55 太陽風の速度は通常レベルで、磁気圏も比較的穏やかです。983黒点群が見えています。
2008/ 2/28 16:30 高速太陽風が始まりました。激しいオーロラ活動も起こっています。
最新のニュース

2008/ 2/29 14:44 更新
太陽風の速度がもう一段上昇して、600km/秒台に上がっています。活発な磁気圏活動が続いています。

担当 篠原

太陽風の速度が再び上昇を始め、
600km/秒を超えてかなり高速の風になっています。
昨夜遅く、28日22時(世界時28日13時)ころから変化は始まりました。
約10時間ほどかけて速度は600km/秒へ上がり、そのまま高い状態を保っています。

27日周期の図で前周期の変化と比べると、
初めに450km/秒程度へ上昇し、半日ほど遅れて次の上昇がやって来るという、
同じパターンを繰り返しています。


速度が上がるとともに、太陽風磁場の南北成分が南側に偏るようになりました。
大きな振幅ではありませんが、-5nT前後の南向きが続いています。
その結果、磁気圏に安定してエネルギーが流れ込み、
AE指数で500〜1000nTの中規模の変動が連続的に発生しています。

磁場の南寄りの傾向は現在も続いています。
磁気圏活動も活発に続きそうです。
現在、アラスカが夜を迎えており、
ライブカメラではきれいなオーロラが見えています。
ライブカメラでオーロラを見られるのももうしばらくですから、
どうぞお楽しみください。


高速風は、これから3日間程度続きそうです。
3月3日くらいに速度は下がって行くでしょう。
そして、その次の高速風をもたらすコロナホールが、
太陽の東側からゆっくりと中心へ向かっています。
STEREOの写真をご覧下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、まだ低いレベルのままです。
これから増加する可能性が高いので注目を続けてください。

太陽は静穏です。
983黒点群があるそうですが、規模は小さく、写真では見つけられません。


昨夜、無事に帰国しました。
しばらくの間更新が滞り、申し訳ありませんでした。
今日以降は、通常通りの更新ペースに戻ります。
また、後ほど出張中の写真など紹介したいと思います。



STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195による太陽コロナ。29日12時(世界時29日3時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。