宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:20)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/19 --- ---
2/18 --- ---
2/17 --- ---

黒点  2/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:07 607 -1.4
-2 h 619 +2.2
-4 h 615 -1.1
-6 h 572 -0.8
-8 h 576 -2.0
-10 h 577 +0.2
-12 h 592 +2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:59 -15 -1/ 7
-2 h -18 -5/ 15
-4 h -21 -15/ 10
-6 h -20 -14/ 7
-8 h -17 -14/ 6
-10 h -14 -20/ 9
-12 h -17 -14/ 43

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
2/19 0.5 3x10^3
2/18 0.8 1x10^4
2/17 0.5 1x10^4
2/16 0.7 1x10^4
2/15 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/14 12:27 高速太陽風領域は、折り返しを迎えたころです。600km/秒台の高速風が続き、オーロラも活発に発生しています。
2008/ 2/15 10:06 650km/秒と高めの高速風が吹き続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 2/16 13:06 640km/秒の高速太陽風が続いています。この強い風も明日くらいまででしょう。
2008/ 2/17 11:52 太陽風は速度が560km/秒に下がりました。高速風は終わりに向かっています。
2008/ 2/18 11:05 太陽風の速度は500km/秒を割り、地球は高速風領域を抜け出しつつあります。
最新のニュース

2008/ 2/19 13:20 更新
再び、高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活発です。

担当 篠原

終わったと思ったところで、再び高速太陽風がやって来ました。
昨日の午後、18日15時(世界時18日6時)頃から速度は上昇を始め、
今朝、19日8時(世界時18日23時)には、600km/秒に達してしまいました。

発生源としては、太陽の北半球側に見えている淡いコロナホールでしょうか。
あるいは、南極付近に大きく広がっているコロナホールかもしれませんが、
こちらは出現している緯度が高く、地球へは影響が及びにくい位置です。

27日周期の図を見てください。
前周期には、このタイミングでは高速風は見られませんでした。
この1回転の間に、太陽の様子が変わったのでしょう。


太陽風の速度が上がったことと、磁場が南寄りに変化していたことが重なって、
オーロラもかなり活発化しています。
AE指数では、500nTから1000nTの中規模変動が、ずっと続いて見えます。
シベリア磁場データも、一気に変化が大きくなっています。

ただ、昨日のアラスカは曇りがちで、
残念ながら、ライブカメラではよく見えていませんでした。


太陽の北半球側のコロナホールの影響だとすると、
もう、3〜4日程度影響が残りそうです。
現在は、磁場強度も5nTを保っていますので、
今日、明日くらいまでは、オーロラも活発にみられるかもしれません。

太陽風は、前周期とは変わっていますから、
どのような展開になるか、注目したいところです。


放射線帯高エネルギー電子は、この擾乱の影響で、一気に数を減らしています。
しかし、この後増加に転じる可能性がありますので、明日以降、注意が必要です。

太陽は黒点は見られず、とても静かです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/19 03:36 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。